開放的に新装!釜石・野田中央公園 震災後の仮設住宅用地から復旧 利用再開に歓声

新しくなった野田中央公園で遊ぶ子どもたち
東日本大震災後に被災者向けの仮設住宅用地となった釜石市野田町の野田中央公園の復旧整備工事が完了し、9日、現地で開園式が開かれた。生い茂っていた樹木を伐採し、グラウンドを新しくするなど、市民の憩いの場は明るく開放的な空間にリニューアル。久しぶりの開放を待ちわびた子どもたちがさっそく公園内を元気に駆け回っていた。
住民や関係者ら約60人が出席。小野共市長は「地域の憩いの場として幅広い世代に愛される公園に。子どもたちの健やかでたくましい成長の一助となることを願う」とあいさつした。

開園式に参加した野田町の住民や釜石市の関係者ら
「お花見スポット」としても地域に親しまれる公園では、早咲きのサクラがちょうど見頃に。木の下でひと休みする大人たち、風に舞った花びらを拾い集めて遊んだりする子どもらの姿も見られた。
小佐野小6年の石田晃悠さんは「久しぶりに開放された。気分、いい感じ。友達とキャッチボールとかして遊びたい」と笑顔を見せた。

花見スポットとしても地域に親しまれる野田中央公園

子どもたちは桜の花びらを集めたり、グランドを駆け回ったり
公園は老朽化したフェンスの更新や、周囲を覆っていた大木化した樹木(ヒマラヤスギを中心に)の伐採などで見通しを確保。水はけ力が低下していたグラウンドは土を入れ替え、排水設備も整えた。新たに駐車場(10区画)を設け、利便性の向上を図った。整備面積は約6000平方メートル。事業費は約5000万円。

利用しやすいようにと新たに駐車場が設けられた
野田集会所に隣接する同公園は1986年に供用が始まり、地域住民の活動の場として利用されてきた。震災後は被災した人たちの生活再建を支える仮設住宅用地として使用され、市は6棟36戸を整備。2019年12月まで使われ、20年10月に撤去された。

2019年の桜の季節には仮設住宅が並んでいた

憩いの場としてリニューアルした野田中央公園
公園の復旧整備に向け、市は地域住民らを交えたワークショップなどを実施。寄せられた声をもとに整備内容を検討し、昨年9月に工事に着手。今年3月に整備を終えた。
近くに住む野田十和町内会の木谷哲会長(78)は「さっぱりしたいい公園が戻ってきた。子どもたちが自由に遊びまわる姿を見るのが楽しみ。どんどん使ってほしい」と願った。

子どもたちをうれしそうに見守る木谷哲さん(左)
野田中央公園の近くにはほかにも仮設住宅用地として使われた公園が2カ所あり、市は同時に整備内容を検討。まず野田中央を憩いの場として再整備し、今後予定する野田西は子どもの遊び場、向定内は運動の場としての利用を見込み、復旧整備事業を進める。

釜石新聞NewS
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