頑張ったよ!お茶のおけいこ かまいしこども園の年長児、お点前披露 保護者もてなす


2026/03/09
釜石新聞NewS #地域

保護者に振る舞うお茶をたてるかまいしこども園の年長児

保護者に振る舞うお茶をたてるかまいしこども園の年長児

 
 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児81人)で3日、「お茶のおけいこ」があり、年長児13人が茶会体験をした。「おさらい会」として催された茶会には、保護者を招待。年長児は1年間の稽古の成果を発揮し、お茶をたて、おもてなしの心を見せた。
 
 同園では、▽思いやり▽優しさ▽感謝▽譲り合い▽美しさに触れる―という5つの心を養うことを目的に、日本文化の茶道を保育に取り入れる。今年度は、裏千家茶道准教授の戸村宗孝(そうこう)さん(74)が月に2回ほど、園に出向いて年長児を対象におけいこ。おじぎの仕方や礼儀、所作、お茶の作法などを指導してきた。
 
 園舎内には野だて傘、「日々是好日」と書かれた短冊、モモや菜の花など季節の花を生けた席が用意された。この日は、子どもたちの健やかな成長を願う「ひなまつり」。ひな人形も飾られていて華やかな雰囲気の「ひなまつり茶会」となった。
 
習ってきた茶道の成果を披露するおさらい会の茶席

習ってきた茶道の成果を披露するおさらい会の茶席

 
 園児は和菓子を運び、お茶をたて、おもてなし。「お茶をどうぞ」と言って差し出すと、保護者は「おいしい」と笑顔で味わっていた。大役を終えた子どもたちは、自分でたて、味わいを確認。「いつもより濃いね」などと友達と顔を合わせながら楽しんでいた。
 
指導に当たった戸村宗孝さん(左)が優しくサポート

指導に当たった戸村宗孝さん(左)が優しくサポート

 
習った所作でお点前を披露する園児に保護者は熱視線

習った所作でお点前を披露する園児に保護者は熱視線

 
成果を見せ終わってホッとした様子の子どもたち

成果を見せ終わってホッとした様子の子どもたち

 
背筋をピン!自分でたてたお茶をいただく園児

背筋をピン!自分でたてたお茶をいただく園児

 
 結城心温ちゃん(6)は「いつもより2.5倍うまくできた。お母さんが笑ってくれてうれしい」と得意げに話した。母親の恵さん(40)によると、登園前に自宅で「泡立て、がんばるね」と約束。差し出された茶はしっかり泡が立ち、有言実行したまな息子の姿に目を細め、「日本の良いところを学んだ経験や大事な心を忘れないで、大きく成長してほしい。小学校でもたくさんの友達をつくってほしい」と願った。
 
茶を飲む保護者の様子にドキドキ、ワクワクする子どもたち width=

茶を飲む保護者の様子にドキドキ、ワクワクする子どもたち

 
「おいしかったよ」「すごいね」。保護者の笑顔から伝わる

「おいしかったよ」「すごいね」。保護者の笑顔から伝わる
 
 「最初は分からなかったけど、できるようになった」と背筋をピンと伸ばした久保梓ちゃん(6)。茶席で、母親の静樺さん(29)に菓子をいただく時のようじ(黒文字)の使い方や茶わんを回してから飲むといった作法をアドバイス。茶を点てる際にうまく泡立てるコツは「(茶せんで)1の字を書くようにするの」と、かき混ぜるようなしぐさを見せて、身に着けた学びも伝えていた。「楽しかった」と満足げなわが子に、静樺さんは「日本の文化に触れさせてもらって感謝ですね。園で伸び伸びと過ごしていると感じられたのも収穫」と喜んだ。
 
菓子やお茶のいただき方をしぐさで教える園児

菓子やお茶のいただき方をしぐさで教える園児

 
 子どもらを指導した戸村さんは「始めた頃は、お茶を飲めない子もいた。保護者に見てもらい、お茶わんを回すことを教えたりするまでになった」と感心。「茶道で触れた気持ち、お花を見て季節を感じる心が少しでも植えられていたらいい。さらにおけいこを続けてくれたら」と期待も込めた。
 
 同園の澤田利子副園長も「落ち着いてお点前ができていた。頑張ってきた成果が見られたし、お茶を通して心が豊かになっている」と確認。社会経験として大事にしたい心を育む機会として、来年度以降もお茶のおけいこを続ける考えだ。

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