虎舞、餅つき…元気いっぱい楽しむ かまいしこども園・新春まつり 心も体もぽかぽかに


2026/01/28
釜石新聞NewS #文化・教育

元気いっぱい虎舞を披露する「かまいしこども園」の園児

元気いっぱい虎舞を披露する「かまいしこども園」の園児

 
 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児81人)は17日、同市大町の市民ホールTETTOで新春まつりを開いた。虎舞の引き継ぎ式、餅つき会、バザーなどの園行事をひとまとめにした楽しさ満点の企画。豚汁のお振る舞いやキッチンカーなど飲食提供もあり、園児や保護者、地域住民らは身も心もぽかぽかにした。
 
 まつりは年長児13人による虎舞の発表でスタート。年中児16人のおはやしに合わせ、年長児たちが扮(ふん)するかわいらしい虎たちが跳ねたり寝転がったり、元気いっぱいに舞を披露した。
 
年長児が虎頭を持って踊り、年中児が後方からおはやしで盛り立てる

年長児が虎頭を持って踊り、年中児が後方からおはやしで盛り立てる

 
 虎頭の引き継ぎでは、年長児が年中児へ「腰を低くして踊るとかっこいいよ」などとアドバイスしながら手渡した。花川蓮君(6)は「緊張したけど頑張った。うまくできたから楽しかった。ちょっと悲しいけど、かっこよく踊ってほしい」と名残惜しそう。受け取った井上陽斗君(4)は「うれしい。めちゃくちゃ頑張りたい」と笑顔を見せた。
 
虎を演じる時に気を付けるポイントを伝える年長児

虎を演じる時に気を付けるポイントを伝える年長児

 
受け取った年中児は虎頭を大事そうに抱えて笑顔を見せた

受け取った年中児は虎頭を大事そうに抱えて笑顔を見せた

 
 虎舞は同園の前身、釜石保育園時代から続く。きっかけは東日本大震災。津波で園舎が全壊し、仮園舎で過ごす中で園児や保護者らを元気づけようと始めた。天神町に再建後も恒例行事として継続。今年度は園行事や市内で開かれるイベントなどで披露した。
 
 式では、長年指導する岩間久一さんらに年長児がお礼の気持ちを伝えた。今年度から指導役を担う北山到さん(33)は「最後の踊りに成果を出し切って楽しく踊っていた」とうれしそうに話した。
 
指導者を交えて記念にパチリ。踊り終えて満足げな年長児

指導者を交えて記念にパチリ。踊り終えて満足げな年長児

 
 郷土芸能として虎舞を継承した後は、餅つき会で盛り上がった。年長児が育てたもち米を使用。子どもたちは、大人からアドバイスを受けたり協力し合いながら、「よいしょ!」の掛け声で思い切りきねを振り下ろし、元気よく餅をついた。
 
「よいしょ」「ぺったん」とのかけ声で餅つきを楽しむ

「よいしょ」「ぺったん」とのかけ声で餅つきを楽しむ

 
「おいしいねー」。つきたてのお餅を味わう親子

「おいしいねー」。つきたてのお餅を味わう親子

 
 つきたての餅はしょうゆ、きな粉で味付け。あたたかい豚汁と合わせて振る舞われた。おいしそうに頬張る蓮君の姿に、母の由希子さん(42)は「最後の踊りに泣いてしまった。切なくなって…お兄ちゃんのまねして踊っていたのが、いつの間にか成長し、うまくなっていた」と感慨深げに話し、「人を思いやれる気持ちを持ち続けてもらえたらいい」と優しいまなざしを向けた。
 
たくさんの人でにぎわった新春まつり

たくさんの人でにぎわった新春まつり

 
 例年、最後の発表の場となっていた全国虎舞フェスティバル(2月)が隔年開催となったため、ステージで踊る楽しい思い出を残してもらおうと企画した。藤原園長は「虎舞は釜石にとって大事な文化。小さい頃から触れることで、音を感じ、仲間と息を合わせることや未来につないでいくという気持ちも育んでいる。これをきっかけに、郷土芸能を続けてもらえたら」と期待。今回は「地域の中のこども園」を目指していることから、誰もが楽しめるようイベント化して街中で開いた。

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