ことば・つなぐ 国際色豊かに 初の学園祭「釜国祭」20日開催 釜石市国際外語大学校

チラシを手に来場を呼びかける「釜国祭実行委員会」メンバー
釜石市鈴子町の釜石市国際外語大学校(及川源太学長)が20日、初めての学園祭「釜国祭」を開く。テーマは「ことばがつなぐ 世界と地域とわたしたち」。日本語学科の留学生は自国の文化を伝える催し、外語観光学科の日本人学生は学びを生かした多彩な企画を準備。学科を超え工夫を凝らした参加型のゲームも用意し、地域住民に楽しんでもらおうと張り切っている。
時間は午前10時~午後4時まで。外語観光学科では市内の観光スポットを題材に作成したオリジナルすごろくの体験、クリスマスをイメージしたフォトブース「世界とつながる写真館」、非常食に関する展示など防災を考えるコーナーを手がける。まち全体を学びの場として地域や人との交流により磨きをかけている課題解決力、コミュニケーション力、語学力、情報発信力を見せる。
日本語を学ぶ留学生は民族衣装サリー(ネパール)やロンジー(ミャンマー)の試着、伝統的なボディアート「ヘナタトゥー」(ネパール)や化粧「タナカ」(ミャンマー)の体験を提供。それぞれダンスも披露する。ネパールに伝わる遊びも紹介。日本の「スイカ割り」に似たゲームで、目隠しをした参加者に留学生がネパール語で指示を出すという。

釜国祭の楽しみ方を紹介するチラシ
留学生が多い学校ならではの国際色豊かな企画として、多言語じゃんけん大会も催す。校内や学校の敷地を巡るスタンプラリー、SNSを活用したフォト投稿など、一日滞在して楽しめる企画が目白押し。各種体験に参加すると菓子などの景品がもらえる。外部からキッチンカーも出店。から揚げ、お好み焼き、海鮮焼き、飲料などを販売する。
同校への入学や進学先の候補にと考えている人らを対象にした特別オープンキャンパス(午後1時半~)を同時開催。学生と一緒に体験活動をしながら、カリキュラムや学生生活で気になることを聞いたりできる。参加者特典として、キッチンカーで使える「500円券」をプレゼント。当日の申し込みも受け付ける。
開校2年目で、現在2学科に計60人が在籍する。学生たちは実行委員会をつくり、本番に向け準備を着々と進める。「初めての学園祭だから」と熱意を持って取り組んでいるのは、外語観光学科2年の前川亜希さん(20)。学びを生かしたり、留学生の思いを聞きながら企画を練り、「形になっていくのがうれしい」と笑顔を見せる。学生5人を中心に打ち合わせを重ね、「生徒自らが頑張っている。みんなが代表」と強調。多くの来場に期待し、「ことばがつなぐ」というテーマの実践を待つ。

初めての学園祭に向けて作戦会議をする学生と教員
日本語学科2年でネパール出身のタマン・プラヂプさん(22)、タパ・サミラさん(20)、ボハラ・パビトラさん(22)は「ふるさとのことを伝える機会になる」と声をそろえる。当日はそれぞれゲーム、スタンプラリー、じゃんけん大会を担当する予定。「ワクワクしている。ぜひ、いらっしゃってください。一緒に楽しんでほしいです」と呼びかける。
釜国祭については学校ホームページ(https://www.kiflc.website)で発信中。事前の申し込みは不要(オープンキャンパスは受付中)。すごろく体験やじゃんけん大会、留学生のダンス披露などは午前、午後の2回実施するが、時間は未定。最新情報は、学校インスタグラム(https://www.instagram.com/kiflc.stagram_mcl/ )で確認を。

釜石新聞NewS
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