「釣れた!釣れた!」4年ぶり ニジマス釣り大会で歓声 橋野・親水公園ににぎわい再び
「釣れたー!」ピチピチ跳ねるニジマスに目がくぎ付けになる来場者
釜石市橋野町の産地直売所「橋野どんぐり広場」隣の親水公園で9月24日、ニジマス釣り大会が開かれた。橋野町振興協議会(菊池郁夫会長)と栗橋地区まちづくり会議(洞口政伸議長)が共催する「はしの四季まつり」の秋のイベント。コロナ禍で中止が続いていたが、今年4年ぶりに復活。家族連れを中心に約400人が楽しんだ。
園内の水車小屋から続く小川に滝沢市の養魚場から仕入れたニジマス約600匹を放流。主催者が用意した手作りの竹ざおを無料で貸し出し、釣りを楽しんでもらった。餌はトウモロコシの粒。来場者は餌をつけた釣り針を魚群の中に落とし、魚がかかるのを待った。
ほとんどが数分もしないうちにヒット!食いつくと同時にさお先を上げると、輝く魚体が姿を現した。勢いよく跳ねる魚に子どもも大人も大はしゃぎ。苦戦しながら体をつかみ、釣り針を外して袋に入れた。大きいものでは体長25センチほどの魚もいて、来場者は釣りの醍醐味(だいごみ)である“引き”の感触を存分に楽しんだ。
釣りを楽しむ家族でにぎわう親水公園=橋野町
釣り針をはずすのはお父さんにおまかせ。頼もしい助っ人
「パパと釣ったよ!」キラキラ光るニジマスを手にする親子
釣りは全くの初めてという橋野町の中平栞愛さん(9)は11匹を釣り上げご満悦。「コツはビクッとなったらすぐ引き上げること」。早々にタイミングをつかんだ様子で、「今度は川や海でも釣りをしてみたい」と声を弾ませた。見守った母美恵子さん(50)は「田舎ならではの貴重な体験機会。橋野には恵まれた自然環境がある。いろいろな体験を積んで元気にのびのびと育ってほしい」と期待した。
大槌町から足を運んだ小田嶋葵佐さん(12)は「ここでのニジマス釣りはコロナ前にもやったことがある。入れるとすぐに釣れる。いっぱい釣れるので楽しい」と笑顔。釣りが好きで、普段は海で岸壁釣りも。「釣れた時の感覚がすごく面白い」と魅力を語り、この日は双子の弟、いとこらと釣り糸を垂れた。
釣った魚は来場者が1匹200円で買い取り。スタッフらが内臓を取ってくれて、持ち帰りのほか、その場で炭火焼きにしてもらい、さっそく味わう人も多かった。同振興協の菊池会長(68)は「大勢の人に来ていただきありがたい。久しぶりのにぎわいに、うちのメンバーも楽しみながらやっている」と喜んだ。
魚が集まる所を狙い、思い思いにさおを繰り出す
おいしく食べてもらおうと、炭火焼きに汗を流すスタッフ
「自分で釣ったお魚はおいしいね!」青空の下で焼きたてを味わう
朝晩はだいぶ気温も下がり、少しずつ秋の気配を感じる今日この頃。市内でも一足早く紅葉を迎える橋野町は、例年だと10月末ごろに木々の葉が色づくが、「今年は記録的猛暑、残暑もあり少し遅めになるかも」と菊池会長。はしの四季まつりのシーズンを締めくくる「水車まつり」は11月5日に開催を予定する。米や雑穀を使ったメニューの販売、餅まきなどで大人気の企画で、農産物の恵みに感謝しながら収穫の喜びを来場者と分かち合う。
釜石新聞NewS
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