釜石市議会、改選後初の臨時会 新人5人を含む全18議員 顔をそろえ、議長など選出
改選後初めて開かれた釜石市議会の臨時会
任期満了に伴う釜石市議選(岩手県)は9月3日投開票され、定数18に対し21人が立候補、現職13人、新人5人が当選した。党派別では、公明2、共産1、無所属15で、女性は2人。改選後初となる釜石市議会の臨時会は15日に開かれ、正副議長選が行われた。投票の結果、議長に千葉栄氏(70)=21世紀の会=、副議長には佐々木聡氏(55)=令和クラブ=が選ばれた。既存の創政会、令和クラブ、21世紀の会、公明党に加え、新たに民政クラブが結成されるなど会派の再編も固まった。
議長選には千葉氏と古川愛明氏(76)=創政会=が立候補。千葉氏は「議員活動の活性化、議会の監視機能や政策立案機能を充実、強化していく。市民のための議会として健全な運営に誠心誠意取り組む」と訴えた。一方、古川氏は「議会のワンチーム化」など4つの取り組みを挙げ、「市政課題について議員が徹底的に討議し、結論を導き出す環境を整える。市民に開かれた議会を目指す」と支持を呼びかけた。
全議員18人が単記無記名式で投票。千葉氏が11票、古川氏が7票で、千葉氏が新議長に決まった。
副議長選は佐々木氏がただ一人立候補。15票を獲得し、広く支持を得た。「議長を支え、議会の活性化や発展を着実に進めたい。市当局、市議会、市民の3つの連携、連動を重点に置いて頑張っていく」と所信を述べた。
議長の千葉栄氏(上)、副議長の佐々木聡氏
会派再編では、改選前と同数の5会派が結成を届け出た。既存の創政会(磯﨑翔太代表)と令和クラブ(菊池秀明代表)がそれぞれ4人、21世紀の会(佐々木義昭代表)は3人となった。公明党(山﨑長栄代表)は2人のまま。新会派の民政クラブ(三浦一泰代表)には3人が所属する。改選前は5人の最多会派があったが、今回は中小規模が横並びの状態となった。
新人5人のうち、井筒健太郎氏(49)と菊地広隆氏(40)は創政会、工藤聡一郎氏(29)は令和クラブ、佐藤憲弘氏(50)は民政クラブに所属。村田信之氏(57)、2期目の深澤秋子氏(66)はそれぞれ単独で活動する。
臨時会の合間には議員協議が行われ、総務、民生、経済の3常任委員会(各6人)、議会運営委員会(7人)の構成も決まった。
釜石市議会の会派、委員会構成は次の通り。
◆会派構成(◎は代表者)
▽創政会(4人)◎磯﨑翔太、古川愛明、井筒健太郎、菊地広隆
▽令和クラブ(4人)◎菊池秀明、佐々木聡、高橋松一、工藤聡一郎
▽21世紀の会(3人)◎佐々木義昭、千葉栄、野田忠幸
▽民政クラブ(3人)◎三浦一泰、遠藤幸徳、佐藤憲弘
▽公明党(2人)◎山﨑長栄、細田孝子
◆委員会構成(◎は委員長、〇は副委員長)
▽総務常任委(6人)◎磯﨑翔太、〇深澤秋子、山﨑長栄、遠藤幸徳、井筒健太郎、千葉栄
▽民生常任委(6人)◎三浦一泰、〇工藤聡一郎、細田孝子、佐々木義昭、村田信之、佐々木聡
▽経済常任委(6人)◎野田忠幸、〇佐藤憲弘、菊池秀明、古川愛明、高橋松一、菊地広隆
▽議会運営委(7人)◎菊池秀明、〇古川愛明、細田孝子、遠藤幸徳、佐々木義昭、高橋松一、菊地広隆
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