きれいだから守りたい!子どもたちが見つめる「釜石の海」 絵画コンクールでイキイキと
イオンタウン釜石店で開催中の「海の日」絵画コンクール作品展
青い海と空が続く風景、海の中で暮らす多様な生き物、家族や友達の笑顔があふれる浜辺―。「釜石の海」をテーマに、色鮮やかに生き生きと表現した子どもたちの作品が、釜石市港町のイオンタウン釜石2階イベントスペースに並んでいる。釜石市「海の日」実行委員会(会長・野田武則市長)が募集した絵画コンクールの展示会。応募のあった全作品を18日まで鑑賞できる。9日には表彰式があり、入賞者に賞状や記念品が贈られた。
コンクールは海の恩恵に感謝する「海の日」の普及が目的。市内のこども園や幼稚園、保育園など11施設から計137点が寄せられた。審査で金賞1点、銀賞1点、銅賞2点、特別賞として市長賞2点、釜石海上保安部長賞と釜石港湾振興協議会賞の各1点が選ばれた。
表彰状を手に笑顔を見せる入賞者、実行委関係者ら
表彰式で、野田市長は「震災直後の絵は真っ黒だったが、年々明るい色が多くなっている。海の中だけでなく、周りの環境にも目を向けた絵も出展されている。これからも素晴らしい海に興味や関心を持ちながら成長してほしい」と期待。釜石海保の虻川浩介部長が「生き物、家族、友達の笑顔いっぱいに楽しさを表現した作品ばかり。きれいな海を未来に残そうという希望を感じた」と講評した。
金賞に輝いた甲東こども園の平野志凰(しおう)さん(6)の作品は「大観音が見守る海」。スマートフォンで写真を撮るのが好きで、「きれいだね~」と感じて写した風景を画用紙に描いた。表彰状を手に「うれしい。海、きれいだから守りたい」とはにかんだ。
入賞作品の前で記念にパチリ。うれしさを写真に残した
ほかの入賞者の作品タイトルは、▽およいでいるさかなたち▽ひきぶねまつり▽かぞくみんなでカニとり▽ゆうやけのうみ▽ワンピースかいぞくせん▽うみでおよいでいるよ▽かもつせん―。ここからも個性あふれる視点が感じられる。ほかにも、遠足や釣り、深海などをテーマに色彩豊かな作品が集合。市民や買い物客らに地域の海の良さを発信している。
青いキャンバスにイキイキと描かれた「釜石の海」がずらり
運転手や歩行者に注意を促す交通安全ポスター展も実施中
展示会場近くでは、釜石市交通安全ポスター展(市交通安全対策協議会主催)も開催中。市内の小中学生が制作した、飲酒運転追放や安全な道路横断、スマホを使いながらの車や自転車の「ながら運転」への警告、自転車に乗る際のヘルメット着用など交通ルールの順守を呼びかける作品約80点を掲示する。16日からは2階中央通路に移動し、最終日の18日まで見ることができる。
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