まもなく夏 視覚で楽しむ・涼 釜石で探してみたら…キーワードは「青」!?


2023/07/12
釜石新聞NewS #地域

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「青い本」がずらりと並んで涼しげな釜石市立図書館

  
 暦の上では夏だが、釜石市はまだ梅雨の時期。日差しはあるものの曇り空の日が多く、雨は少ないが、じめ~とした暑さを感じる日が続いている。そんな中、市立図書館(小佐野町)で開催中の図書展「青い本」は、装丁が青色の本がずらりと並んで視覚的に爽やかな印象。近くの小佐野コミュニティ会館でも風に揺れる色鮮やかな七夕飾りが涼しげだ。鵜住居公民館(鵜住居町)では流しそうめんを楽しみながら暑気払い。夏本番を前に、市内各地で「涼」を感じる風景を探してみた。
  
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「青い本、こんなにあったのか」と図書館職員も驚く600冊

   
 「青だらけ!よくぞ集めた」と圧倒される風景が広がっているのが、市立図書館の1階展示ホール。装丁や背表紙が青い本600冊を濃紺、青、水色などグラデーションの美しさも楽しめるように展示している。絵本や小説、図鑑、写真集、専門書などジャンルはさまざま。海や空など「あお」をすぐに連想できる内容のものもあれば、税金やスイーツなど他の色が思い浮かぶような冊子も。おばけ、怪談といった、それだけで薄ら寒さを感じさせる本も並んでいる。
   
 来館者に涼しげな雰囲気を感じてもらい、読書に集中してもらおうと職員が発案。川畑広恵館長は「図書館の海を泳ぎながら、新たな本との出合い、発見を楽しんでほしい」と期待する。16日まで。
  
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小佐野コミュニティ会館を彩る七夕飾りと笹飾り

   
 小佐野コミュニティ会館の入り口前を彩るのは市民が手作りした約20本の七夕飾り。笹飾り2本も設置され、短冊には「バスケの選手になれますように」「世界中の人が幸せになりますように」など夢や希望がつづられている。三浦慎輔所長は「バタバタと慌ただしい毎日だが、ふと立ち止まって季節を感じてもらえたら。クスッとするような子どもたちの願いにも癒やされますよ」とにっこり。来訪者が願い事を書き込めるよう短冊を用意しており、8月のお盆明けまで楽しむことができる。
   
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鵜住居公民館・男の手料理教室は流しそうめんで暑気払い

   
 流しそうめんを楽しんだのは、鵜住居公民館で月に1回開かれる「男の手料理教室」の参加者6人と同館の職員たち。市内から切り出した、青々とした竹の樋(とい)を流れる麺に箸を伸ばし、ひんやりとした味わいを堪能した。竹を提供した地元の八幡一義さん(80)は「道具も麺も自分たちで作って、みんなで一緒に味わう…いいもんだ。ワイワイ騒いで楽しい」と目尻を下げた。
  
 本格的な夏が来る前に「涼」を感じて、暑さを乗り切ろうとの心がけ。涼しげな雰囲気だったが時々、つかみにくいミニトマトやゼリーが流れてくると、「逃すまい」と奮闘する参加者の熱気に包まれたりもした。
  
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流れてくるミニトマトをキャッチ!笑顔が広がった

  
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釜石市内では涼しげな青色のアジサイがあちこちで咲き誇る

  
 涼を探して出歩くと、気付かなかった風景に出合う。「青」に着目すると、目についたのはアジサイ。青や薄紫、白など大輪が市内のあちこちで涼しげに咲いている。甲子川の堤防沿い、住宅の庭先…目線を変えて出合った清涼感にクールダウン。そんな景色を求める日々はまだ続きそうだ。

 

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