「大きく育って、きれいに咲いて」 釜石の子どもたち、ラベンダー植栽 観光農園整備をお手伝い
整備中の観光農園にラベンダーの苗を植える甲子小児童ら
釜石市が甲子町に整備を進めている観光農園で4日、ラベンダー苗の定植会が行われた。近くにある甲子小(菊池一章校長)の3年生42人が植栽の作業をお手伝い。きれいに花咲く畑が広がる姿を想像しながら丁寧に植えた。
児童のほか、保護者や市水産農林課の職員や市農政推進協議会のメンバーら約30人も参加。児童と大人が班をつくり、協力しながら約1000平方メートルにラベンダーの苗約200株を植え付けた。「土が気持ちいい」と歓声を上げる子どもたち。「大きく育ってね」と定植した苗にたっぷりと水をかけた。
市職員らに植え方を教えてもらいながら丁寧に苗を植え付けた
千葉優那さん(9)は「苗を植えるのは大変だったけど楽しかった。みんなで協力して植えたから、きれいに咲いてくれると思う。心が明るくなり、また来たくなるような観光農園になってほしい」と願った。
「大きく育ってほしい」。植えた苗を笑顔で見つめる子どもたち
ラベンダー畑を主とした観光農園の整備は、釜石の姉妹都市ディーニュ・レ・バン市でラベンダー栽培が盛んなことがきっかけ。友好の証しとして栽培を提案され、市民が自然に触れる場をつくろうと2021年度に取り組みをスタートさせた。甲子町の道の駅釜石仙人峠そばの遊休農地を活用し、昨年9月にも約200株を植えており、順調に生育中。市水産農林課の小山田俊一課長はラベンダーで埋め尽くされた畑の姿を思い描き、「多くの人が集える場に。自然のものを育てる楽しみ、癒やしを感じる農園になれば」と期待する。今後も畑を広げながらさらに定植し、3年後のフルオープンを目指す。
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