「道の駅釜石仙人峠」開設7周年 釜石の情報発信拠点 来店者に感謝のおもてなし


2022/04/28
釜石新聞NewS #観光

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

 
 釜石市甲子町の「道の駅釜石仙人峠」は2015年4月21日のオープンから7周年を迎えた。24日、これまでの利用に感謝し、さらに集客を高めようと7周年創業祭が開かれ、くじ引きや郷土芸能の披露などで訪れた人たちをもてなした。
 
 食堂では釜石ラーメンやご当地ソフトクリームの値引き、土産物コーナーでは500円以上の購入で1回くじ引きができるサービスを実施。釜石の特産品や紅白餅が当たるくじ引きは最高5千円の商品もあり、買い物客らを楽しませた。希望者へ「開駅7周年記念切符」のプレゼントもあった。
 
大人気のソフトクリームは100円引きで販売

大人気のソフトクリームは100円引きで販売

 
釜石の特産品などを買い求める人たちが訪れた

釜石の特産品などを買い求める人たちが訪れた

 
くじ引きで当たった商品を贈呈。うれしいプレゼントに笑顔を広げる来店客(左)

くじ引きで当たった商品を贈呈。うれしいプレゼントに笑顔を広げる来店客(左) 

 
 施設入り口では、釜石東部漁協の協力でホタテの浜焼き販売、今年1月に釜石市と包括連携協定を結んだ明治安田生命保険による血管年齢などの健康チェックコーナー、キッチンカーの出店があり、創業祭を盛り上げた。午前には尾崎町虎舞(尾崎青友会)の演舞、同市鵜住居町出身の民謡歌手・佐野よりこさん(釜石観光物産親善大使)の歌の披露もあり、祝いムードを高めた。
 
ホタテの浜焼きコーナーで焼き上がりを待つ客ら

ホタテの浜焼きコーナーで焼き上がりを待つ客ら

 
尾崎町虎舞が威勢よく舞を披露。釜石の祝い事には欠かせない伝統芸能

尾崎町虎舞が威勢よく舞を披露。釜石の祝い事には欠かせない伝統芸能

 
釜石観光物産親善大使を務める佐野よりこさん。郷土の民謡3曲を歌った

釜石観光物産親善大使を務める佐野よりこさん。郷土の民謡3曲を歌った

 
 甲子町の萬如子(ゆきこ)さん(35)は一家5人で来店。同店のソフトクリームが大好きという長男大澄(はると)君(7)らにせがまれ、さっそく“アイスタイム”。「日頃からお土産や地場の野菜を買いに来る。この施設ができてから車の流れが増え、甲子にもにぎわいが生まれている」と笑顔を見せた。
 
 宮古市の土屋俊正さん(69)は夫婦で来店。くじ引きで中村家の人気商品「三陸海宝漬」を見事ゲットし、思わぬ幸運に大喜び。「仕事やドライブでここを通る時は、よく利用する。今日は久しぶりのイベントで楽しめた。道の駅はなくてはならない施設」と実感を込めた。
 
7周年創業祭のイベントを楽しむ来訪者

7周年創業祭のイベントを楽しむ来訪者

 
 同施設は釜石市内初の道の駅として、国道283号と釜石自動車道釜石仙人峠インターチェンジとの交差点そばに市が整備。指定管理者の釜石振興開発(新里進社長)が運営する。物販と飲食の販売棟、トイレ棟があり、約40台収容の駐車場を備える。同市の特産品が一堂にそろい、秋には市内外から引き合いの高い「甲子柿」の販売に行列ができるなど、地元の味の発信拠点となっている。
 
 オープンした15年は「橋野鉄鉱山」の世界遺産登録、ラグビーワールドカップ(W杯)開催地決定も重なり、同市への来訪者が急増。西の玄関口に位置する同施設は、食や観光の情報発信基地として大きな役割を果たしてきた。ここ2、3年は新型コロナウイルスの影響で客足は低迷するが、利用客のニーズに対応しながら回復を模索する。
 
7周年のあいさつをする菊池利教駅長(手前)

7周年のあいさつをする菊池利教駅長(手前)

 
 7周年のセレモニーで野田武則市長は市内外からの利用に感謝の気持ちを表し、「さらに多くの利用客に喜んでいただけるよう、次のステップに向かう足掛かりにしたい」と節目の機を捉えた。同駅の菊池利教駅長(69)は「高速道路網の完成で、ここも通過点になるのではとの懸念もあったが、道路上の案内標識を見てインターを降り、立ち寄ってくれる人もいる。県内外に釜石を発信するのは私どもの役目。釜石の味と心でしっかりおもてなしをしたい」と愛される店づくりへ決意を示した。

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