ラグビー・釜石シーウェイブスが出陣式 「リーグワン」初戦に合わせ


2022/01/15
釜石新聞NewS #スポーツ

釜石PITで行われた釜石SWの出陣式。チーム一丸となった奮闘を誓った

釜石PITで行われた釜石SWの出陣式。チーム一丸となった奮闘を誓った

 

 ラグビーの新リーグ「リーグワン」が開幕した。釜石シーウェイブス(SW)RFCは6チームによる2部に参戦し、あす16日にビジターで三重ホンダヒートとの初戦を迎える。これを前に12日、釜石市大町の釜石PITで出陣式を行い、決意を示した。そして、戦いに臨むチームに欠かせないのが、声援を送るファンの存在。地域一体で「ラグビーのまち」を盛り上げようと、選手やスタッフは勧誘にも熱を入れる。

 

出陣式で奮闘誓う

 

「熱い応援を力に戦う」と意気込みを語る小野主将

「熱い応援を力に戦う」と意気込みを語る小野主将

 

 坂下功正総監督や小野航大主将ら8人が参加。小野主将は「昨年6月からトレーニングを重ね、最高の準備ができている。レベルの高いリーグになると思うが、しっかりと勝ち星を重ねることでチームもレベルアップでき、シーズンを通してさらに成長していける。ファン、サポーターと喜びを分かち合えるよう、一つでも多く勝てるよう選手一丸で頑張るので熱い応援を」とアピールした。

 

 釜石SWは、東北から新リーグに参戦する唯一のチーム。坂下総監督は「釜石、岩手、東北の皆さんの声援を受け止めて前に進んでいく。グラウンドに足を運んで応援してほしい」と呼び掛けた。

 

 スポンサー企業のべアレン醸造所(盛岡市)は応援ビールを発売し、チームの活躍を後押しする。パッケージはチームカラーの赤を基調に、背景にはホーム戦が行われる「釜石鵜住居復興スタジアム(うのスタ)」をデザイン。今季のチームスローガン「REVIVE(リバイブ=よみがえる、復活などの意味を持つ)」を前面にあしらった。数量限定(1万4000本)で販売。県内のスーパーなどに陳列されていて、同社の嶌田洋一専務は「すっきりとした味わいに仕上がった。観戦のお供に」と強調した。

 

釜石SW「応援ビール」をPRするべアレンの嶌田さん(右)、オフィシャルサポーターの葛巻さん

釜石SW「応援ビール」をPRするべアレンの嶌田さん(右)、オフィシャルサポーターの葛巻さん

 

 チームやスタジアムでの戦いを盛り上げるオフィシャルサポーターには、県内を中心にモデル・タレント・MCとして活躍する葛巻舞香さんが就任。「選手が前に向かって走っていけるよう、ファンとワンチームで応援したい」と力を込めた。

 

 釜石SWは、4月10日までホストとビジターで計10試合を行う。うのスタでのホーム戦は3月5日が皮切り。4試合が予定される。

 

「共に戦うファンに」入会を呼びかけ

 

県釜石地区合同庁舎で行ったファンクラブ入会への呼びかけ

県釜石地区合同庁舎で行ったファンクラブ入会への呼びかけ

 

 地域型クラブチームとして運営されている釜石SW。活動費を地域企業の支援やファンクラブ会員の会費でまかなっている。東日本大震災前に約3800人いた会員は震災後に減少。さらに、ここ数年はコロナ禍で対面での勧誘ができなかったため、現在は約半分の1700人弱になっている。

 

 より地域に密着し地元に愛されることを目指して、入会の呼びかけを強化。県沿岸広域振興局の協力を得て、5日にプロップの牛窪心希(しんき)選手(24)らが新町の県釜石地区合同庁舎で県職員らにアピールした。

 

 お昼休みに合わせて行い、約1時間の活動で30人が新規入会、会員更新をした。「いつも遅くまで練習しているね。心を動かす試合、期待してるよ」と声をかけたのは、沿岸振興局企画推進課の大釜範之課長(54)。野球、サッカー、バスケットボールなど最近、岩手のプロスポーツ界は明るい話題が続いていて、「ラグビーも」と熱視線を送る。

 

記念撮影に応じる牛窪選手(左)。入会した職員らの応援を力にした

記念撮影に応じる牛窪選手(左)。入会した職員らの応援を力にした

 

 記念撮影にも応じた牛窪選手は「頑張れ―とチームに期待する声をじかに聞くことができ、力をもらった」と目を見張った。今季、ニュージーランド代表として活躍した経験を持つ選手らが加入し、その高いスキルがチーム全体にいい刺激をもたらしていると手応えを実感。「倒されても立ち上がる姿を見に来てほしい」と意気込んだ。

 

 SWのホームページからも入会の申し込みができる。会員種別は「ゴールド」「クリスタル」「ファミリー」「スペシャル」の4種。年会費2000円~5万円で、カレンダーや優待券など特典が異なる。

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