新生活に期待膨らむ 市内教育・保育施設、小中学校 入園・入学式
4月、新生活に胸躍る季節がやって来た。釜石市内のこども園など教育・保育施設では入園式が催され、保護者らが子どもの元気な成長を願いながら見守った。小中学校は8日までに入学式を実施。小学校は9校に212人、中学校は5校に196人が進み、新しい学校生活へ期待を膨らませた。
いずれの式も新型コロナウイルスの感染予防に配慮し、出席者の人数を絞ったり、例年より時間を短縮するなどして行った。
元気に入園 上中島こども園
市立上中島こども園(楢山知美園長、61人)の入園式は、3日に上中島町の同園で行われた。0~3歳児7人が保護者とともに参加。年長児(16人)が新しい仲間を歓迎した。
感染予防の観点から来賓の姿はなく、職員の参加人数も限定し、式を簡素化。楢山園長は「園には楽しいことがたくさんある。元気に通ってほしい」とあいさつした。
新入園児は名前を呼ばれると、手を挙げて「はーい」と返事。年長児は手作りした歓迎のペンダントを全員にプレゼントした。
小川町の小笠原達矢さん(31)、広子(こうこ)さん(31)は、長男悠天(はるま)ちゃん(3)を託した。ブロック遊びを楽しむ姿を見つめ、「初めての集団生活。友達を作って、いろんなことを吸収してほしい」と声を合わせた。
新生活を楽しみにする上中島こども園の新入園児ら
桜も祝福 笑顔の1年生 白山小
白山小(熊谷直樹校長、児童34人)では、8日に嬉石町の同校体育館で入学式を挙行。満開の桜に祝福されながら、新1年生5人が保護者と手をつないで登校した。
式で、熊谷校長は「みんなの入学を楽しみに待っていた。ランドセルに元気、夢、頑張りを詰め込んで、にこにこ笑顔で学校に来よう」と呼び掛けた。
1年生は少し緊張気味だったが、呼名では「はい!」と元気に返事し一礼。PTAの阿部克巳会長は、これから始まる学校生活が楽しく豊かなものになるよう期待を込め、祝辞を述べた。
式の後、2、3年生11人が「白山小へようこそ」と歓迎のダンスを披露。児童会長(6年)は「分からないことは何でも教えます。安心して学校に来てください」と伝えた。
保護者と手をつないで初めて白山小に登校する新1年生
真新しい制服で第一歩 唐丹中
唐丹中(八木稔和校長、生徒16人)の入学式は6日、唐丹町の同校体育館で行われた。新入生3人が真新しい制服で、在校生、保護者、教職員の出迎えを受けた。
八木校長は「自分で判断し行動する力、失敗を恐れず挑戦する気持ちを大事にしてほしい」と式辞を述べた。
新しい1年生は、同じ校舎に併設する唐丹小からの入学。PTAの日野英之副会長が祝辞、生徒会長の鈴木春花さん(3年)が「不撓(ふとう)不屈の精神でともに頑張っていこう」と歓迎した。
新入生の香川彩夏さん、千葉香朋さん、中居林杏奈さんは決意を書き込んだ色紙を手にステージへ。「自分のやることに責任を持ち、やり切る」「部活や勉強に集中する」「目標を持ち続けたい」と意欲を示し、新生活への第一歩を踏み出した。
在校生全員のあたたかい歓迎を受けた唐丹中の新入生
釜石新聞NewS
復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム