釜石シーウェイブス ホーム戦飾れず、近鉄に15―36〜熱い声援に意地の2トライ


2021/03/22
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

近鉄を相手に奮闘する釜石SWフィフティーン=13日、釜石鵜住居復興スタジアム

近鉄を相手に奮闘する釜石SWフィフティーン=13日、釜石鵜住居復興スタジアム

 

 ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは13日、ホームの釜石鵜住居復興スタジアムで近鉄と対戦し、15―36(前半3―17)で敗れた。後半にWTB氏家柊太、試合終了間際にフランカーのサム・ヘンウッドがトライを挙げたが、追撃も遠く及ばなかった。釜石SWは1勝2敗の勝ち点5でA組の3位となり、トップリーグ(TL)のプレーオフトーナメントには進めなかった。TCリーグは20日から順位決定戦を行い、釜石SWは5~8位決定戦に臨む。21日にBグループ4位のマツダと調布市で対戦する。

 

震災10年を迎え黙とうするスタンドのラグビーファン

震災10年を迎え黙とうするスタンドのラグビーファン

 

 コロナ禍の影響でTCリーグ開幕が遅れ、今季の釜石SWの最初で最後となるホーム公式戦。降りしきる冷たい雨の中、釜石フィフティーンはスタンドを埋めた熱心なファンの声援に背中を押され、格上の近鉄に最後まで食い下がった。

  

 前半に3トライを許し14点差で折り返した釜石SWは後半9分、交代で出たSO中村良真のキックを氏家が追い、インゴールで押さえてトライ。その後3トライを奪われるも、終了間際にヘンウッドがダイビングトライを決めて意地を見せた。

 

 震災10年を迎えた最初の週末に、今季初めて観客を入れて行われた意義深い一戦。奮闘むなしく敗れはしたものの、CTB小野航大主将は「特別な意味のある試合で、全員がプライドを持って80分間戦えた」と手応えを語る。共同主将として支えるFW中野裕太は「釜石でラグビーができることに感謝し、東北のチームとして盛り上げていきたい」と前を向いた。

  

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