師走を彩る光の共演、鮮やかイルミネーション
住宅街の一角を彩っている藤原豊さん方のイルミネーション
クリスマスシーズンを前に、釜石市内でも自宅にイルミネーションを飾り付ける人が目立ってきた。裏通りの住宅街を温かく照らしたり、にぎやかな光の演出でまるでテーマパークのようだったり。新型コロナウイルスの感染拡大で気分が沈みがちなこの頃だが、設置者たちは「きれいな光景で少しでも気持ちが明るくなってくれたら」と願っている。
道ゆく人のプレゼントに、小川町3丁目 藤原さん
小川町3丁目、小川郵便局のひとつ裏通りで輝くイルミネーション。藤原豊さん(67)が2軒続きの住宅の外壁、植木、屋根回りを華やかに飾り付けている。
ピンクや青、緑などの発光ダイオード(LED)を使用。トナカイや天使、列車などのオブジェ約20点も設置した。
クリスマスが近づくとわくわくし、家の中を飾り付けてきた藤原さん。楽しさがあふれ出し、さらに気分を盛り上げようと始めた家の外側での光の演出は15年以上になる。
一人で1カ月かけて作業していて、「できてもあと2、3年かな。でも楽しみにしてくれる人もいるから、やれるだけ続けたい。機会があれば見てもらいたい」と藤原さん。妻恵子さん(70)と、自宅の光景が道行く人のプレゼントになることを願っていた。
点灯は午後4時から9時頃までで、来年1月7日までを予定する。
テーマパークのような光景、甲子町洞泉 菊池さん夫婦
にぎやかに装飾された菊池夫妻の自宅敷地。「和んでほしい」と願いを込めた
釜石花巻道路(釜石道路)を望む甲子町洞泉の菊池秀明さん、陽子さん(いずれも73)夫妻は、自宅の敷地内に足場を組んでLEDの電球を飾り付け、周囲を鮮やかに照らしている。
10年以上続け、近所でも評判となっているイルミネーション。大小さまざまなクリスマスツリーを模した装飾、光のトンネルなどがあり、テーマパークのような光景が広がる。
毎年、伝えたい思いを文字にして表現しており、今年選んだのは「コロナ収束」。感染の拡大傾向が続くが、まずは一定の状態に落ち着き、完全に終わることを意味する「終息」につながることへの願いを込めた。
家族連れが散策する姿も見られ、大信田さくらさん、小原湊太君(いずれも甲子小1年)は「ピカピカしてきれい。楽しい」と喜んだ。
来年1月7日まで。午後4時半から9時半頃まで楽しめる。
復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)
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