復興道路完成予想図、CG動画で再現公開
釜石市新町に整備を計画する釜石中央インターチェンジの完成予想図も動画で公開=南三陸国道事務所で
震災復興に向けたリーディングプロジェクトとして整備が進む復興道路や復興支援道路の完成予想図をCG(コンピューターグラフィック)で再現した動画が、釜石市鵜住居町の南三陸国道事務所(佐藤和徳所長)などで公開されている。
放映されているのは、三陸沿岸道路の高田道路から釜石山田道路までの6区間98キロと、釜石花巻道路の釜石ジャンクションから釜石西インターチェンジまでの6キロ。
動画は、土木技術のCIM(コンピューター支援設計システム)を活用して作製した。完成後の姿を上空から俯瞰(ふかん)するように構成。未完成の施設もCGで再現されており、完成後の姿が具体的にイメージできる。完成後の日常生活への影響なども予想できる。
沿線住民に、沿岸市町村を結ぶ三陸沿岸道路などの完成形を視覚的にイメージしてもらい、整備促進を図るのが狙い。国土交通省東北地方整備局が三陸沿岸道など復興道路、復興支援道路のほとんどの区間を2018年度までに整備すると発表したことを受け、南三陸国道事務所のほか、大槌町役場、大船渡市役所の3カ所にモニターを設置し動画を公開している。
同事務所の山口満副所長は「これまでの住民説明会では平面図だけで、具体的なイメージをつかんでもらいにくかった。今後はさまざまなイベントなどでも動画を公開し整備促進につなげたい」と期待する。
映像は、全線がほぼ開通する見通しの18年まで放映する予定。釜石市では、市役所の市民課ロビーや甲子町の道の駅でも公開できるよう調整している。大槌町のマストでも近く、公開を始める。
復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)
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