思い思いの願いを短冊に〜釜石駅に七夕飾り、園児ら設置
願い事を書いた短冊を飾り付ける園児たち
釜石市鈴子町のJR釜石駅(吉田正樹駅長)に七夕の笹(ささ)飾りが登場した。23日には天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児82人)の年長児18人が飾り付けをお手伝い。願い事を書き入れた短冊を駅員らと一緒に笹竹に結び付けた。
高さ約2メートルの笹竹4本が改札口付近に置かれ、園児たちは「けいさつかんになりたい」「すなばでたくさんあそべますように」など思い思いの短冊をつるした。藤原柚夏ちゃん(6)は「なわとびできるようになりたいって書いた。結ぶの、楽しかった。みんなのお願い、かなうといいな」とはにかんだ。
同駅では夏のおもてなしとして、数年前から駅構内に七夕の飾り付けを行っている。利用者や地域の人に駅を身近に感じてもらいたい―という駅員らの願いが込められた取り組み。自由に願い事を書いて飾り付けることができるよう、短冊も用意している。
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため自粛が呼び掛けられていた、都道府県をまたぐ移動の制限が19日から緩和された。吉田駅長によると、観光をキーワードにした利用者の姿が見られ始めているとのこと。短冊の中には「やっと故郷に戻れた」「めざせ!減量」など、大人たちの心の声が聞こえてくるようなものもある。
今年はJR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)全通70周年という記念の年にあたる。観光振興など社会経済活動再開の動きに合わせ、同駅では節目を盛り上げる催しを計画中。吉田駅長は「愛される駅づくりを続ける。遊びに来てほしい」と望む。
笹飾りは7月7日まで設置する予定。
(復興釜石新聞 2020年6月27日発行 第892号より)
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