「ラグビー神社」釜石に、建立する会が発足〜新しい物語つくる聖地へ、東京・丸の内から無償譲渡で移設


2019/12/24
復興釜石新聞アーカイブ #地域

「ラグビー神社を建立する会」の発足式

「ラグビー神社を建立する会」の発足式

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)の試合会場となった釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムの隣接地に「ラグビー神社」が建立されることになり、13日、市民有志による「建立する会」が発足した。W杯大会期間中に東京・丸の内に設置され、ラグビーファンの人気スポットとなった「丸の内ラグビー神社」の社殿を三菱地所から無償で譲り受け、移設。来年4月から参拝できるよう整備する。有志は「W杯釜石開催の感動的なストーリーを継承する聖地となり、来訪者の増加も見込める」と期待を込める。

 

 大町の情報交流センター釜石PITで開かれた「建立する会」の発足式には、趣旨に賛同した市民ら約30人が参加。会の代表を務めることになった中田義仁さん(51)は「ラグビー、釜石を愛する多くのファンと新しい物語をつくっていきたい」と呼び掛けた。

 

来訪者の増加に期待を寄せる「建立する会」の有志

来訪者の増加に期待を寄せる「建立する会」の有志

 

 鵜住居地区復興まちづくり協議会の会長で、会の監事を務める佐々木憲一郎さん(52)は「(W杯が)終わった後が本当の勝負。ぜひ、このプロジェクトを成功させたい」とエールを送った。

 

 「丸の内ラグビー神社」は、ラグビーとゆかりの深い京都「下鴨神社」境内の「雑太社(さわたしゃ)」の祭神をまつり、W杯期間中は国内外から大勢のファンが参拝した。

 

 釜石への移設費用は約300万円を見込み、このうち半分は地元の法人・団体から寄付を募る。残りの150万円はインターネット上で資金を募るクラウドファンディング(https://ishiwari.iwate.jp/user/IswQ0262176)で来年2月上旬までに調達する計画で、今月9日からこれまでに全国から110万円余りが寄せられているという。

 

 寄付について問い合わせは同会(shrine.unostadium@gmail.com)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年12月18日発行 第851号より)

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