食でつながるW杯、4カ国の味に舌鼓〜出場国食文化体験交流会、「おもてなしのヒントに」と期待
ラグビーW杯釜石開催出場国の料理が振る舞われた食文化体験交流会
今秋のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催の出場4カ国の料理を紹介する「食でつながるワールドカップ~出場国食文化体験交流会」(県沿岸広域振興局主催)は2月26日、釜石市大町のホテルサンルート釜石で開かれた。食文化体験を通じて出場国に理解を深め、来訪者の受け入れ機運と国際交流の促進につなげようと実施。市内外の宿泊、飲食、商工・観光、地域団体関係者ら約100人が参加し、各国の味に舌鼓を打った。
食文化体験として用意されたのは、▽フィジーのチリ・チキン▽ウルグアイのパンチョ(ウルグアイ風ホットドック)▽ナミビアのシュニッツェル(ナミビア風カツレツ)▽カナダのバッファローチキンウィング―など各国の料理と飲み物計12品。同ホテルの鈴木浩明総料理長が国内で仕入れた食材を使って調理した。
参加者は一品一品をじっくりと堪能、味めぐりを楽しんだ。市内のホテルで朝食スタッフとして働く大船渡市の松川香織さん(48)は「食べなれない不思議な味のものがあった。各国のことを理解するいい機会になった」と実感。普段の献立に生かせる調理法、味付けのヒントを得たようで、「地域にあるものを生かして作って、おもてなししたい」と同僚たちと目配せした。
参加者は各国の味めぐりを楽しんだ
提供された料理のレシピは4日から同振興局のホームページで公開する予定。石川義晃振興局長は「食を切り口にW杯の盛り上げを図りたい。出場国に興味を持ってもらうきっかけになれば。地域の宿泊、飲食店だけでなく、家庭でも挑戦してほしい」と期待した。
交流会に併せて沿岸地域の産直施設の新商品など7品の試食会も行われた。道の駅釜石仙人峠の「甲子柿ゼリー」、浜の駅おもと愛土館(岩泉町)の「どんこシュウマイ」などを紹介。同振興局農林部では、こうした施設をW杯開催時の来場者に向けたおもてなしの核と捉え、商品の開発支援、販売促進に取り組んでいく考えだ。
(復興釜石新聞 2019年3月2日発行 第770号より)
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