ミッフィーに笑顔弾ける家族〜釜石情報交流センター、1周年記念感謝祭に人出
ミッフィーに抱きついて大喜びの女の子に、お母さんも笑顔
「ミッフィーカフェかまいし」と、多目的集会室「チームスマイル・釜石PIT」を中心に構成する釜石市大町の釜石情報交流センターが、間もなくオープン1周年を迎える。その記念感謝祭が10、11日の2日間、同センターで行われた。初日は着ぐるみのミッフィーが来場者を出迎え、市内外から訪れた家族連れがファンタジーあふれるひとときを過ごした。市内中心部のにぎわいや交流創出の拠点として期待を込めて整備されたセンターは、施設内に開設されているカフェのメニューや内装を柔軟に変え、映画やコンサートなどさまざまなイベントを開催。「何度も足を運んでもらう」仕掛けの工夫と積み重ねで、予測を上回る利用者数という。
同センターは昨年12月23日にオープンした。当初、予想した年間利用者数は5万人だったが、今年11月末ですでに6万人を超えているという。
10日は記念セレモニーとクリスマスツリーの点灯式も行われた。野田武則市長は「センター開設が多くの人に喜ばれたと実感する。地域に元気と勇気を与えてくれており、果たしている役割は大きい。これからも愛される施設運営を進めてほしい。優しさや愛くるしさを感じるミッフィーを中心に平和と愛を発信する場になれば」と期待を込めた。ミッフィーをモチーフにした信号機の設置など、一帯を「ミッフィー通り」にするビジョンの可能性にも触れた。
姿と動きが愛くるしいミッフィーが登場すると、心待ちにしていた子どもたちは笑顔を広げ、歓声を上げた。1周年を祝って乾杯した後、華やかな飾りで彩られたクリスマスツリーにイルミネーションを点灯。来場者は、ミッフィーのふわふわした体に抱きつき、記念撮影して触れ合いを楽しんだ。
鵜住居町の西柚稀ちゃん(5)は「ミッフィー大好き。ふわふわしててかわいい」と大はしゃぎ。「おしゃれな場所でいい」と、カフェでの食事や映画の上映と、何度か足を運んでいるという母親の由佳さん(44)は「子どもたちが暮らしやすい地域になってほしい」と願った。
会場ではクリスマスをモチーフにしたカードづくりのワークショップも行われた。25日まで続けるグッズ販売コーナーでは、通常よりも多くの種類が並び、気に入った商品を品定めする人たちでにぎわいを見せている。
11日は松ぼっくりを使ったミニクリスマスづくりワークショップ、吉本芸人によるお笑いライブ、餅まきが行われた。
市によると、同センター利用者の6~7割はカフェでの飲食が目的で、家族連れが多いという。カフェではメニューにアレンジを加えて提供、内装の模様替えをするなど工夫を重ねた。多目的集会室では新作映画の上映に向け機材を新しくするなど、若者やリピーターを増やす取り組みにも力を入れている。隣接して建設が進む「釜石市民ホール」(仮称)は来年秋の完成を見込む。商工労政課の平松福壽課長は「ホールとの連動で市民活動や地域の活性化に、さらなる相乗効果が期待できる」と話した。
(復興釜石新聞 2016年12月14日発行 第546号より)
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