東北社会人サッカーリーグ、9季ぶり1部へ復帰〜新日鉄住金釜石 バックアップ体制も強化、有望4選手加入「上位狙う」


2017/04/19
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

9季ぶりに1部リーグで戦う新日鉄住金釜石サッカー部

9季ぶりに1部リーグで戦う新日鉄住金釜石サッカー部

 

 9季ぶりに東北社会人サッカーリーグ1部に復帰する新日鉄住金釜石(松岡新也監督)は5月の開幕へ向け、ホームグラウンドの釜石市球技場で調整に励んでいる。1部リーグ昇格を弾みに、今季は浅沼海斗(18)=遠野高=ら4人の有望選手が加入。会社(新日鉄住金釜石)側も遠征費を補助するなどバックアップ体制を強化する。松岡監督は「1部維持が最低の目標。少しでも上位を狙う」と意欲を見せる。

 

 浅沼は昨年度の全国高校サッカー選手権出場メンバー。東海林隼(18)=仙台育英高=は昨年のインターハイに出場した。このほか尾形祐貴(27)=仙台大=、滝田雄太(25)=日本大=が新たに加入する。

 

 「ホントに、いいメンバーが入ってくれた。これでチームも若返り、次につながる」と松岡監督は喜ぶ。中でも高校新卒の浅沼、東海林は貴重な左利き。「いずれもいいものを持っているし、対応力も十分。社会人の試合に慣れれば相当やってくれるはず」と期待も膨らむ。

 

 松岡監督は▽プレーの精度▽個々の強さ▽判断の速さ―を強化ポイントに挙げ、「1部に長く残れるベースをつくりたい」と今季のプランを描く。「1部では小さなミスが命取りになる。チャンスにしっかり得点することも大切だ」。8年間もいた2部リーグとは違う試合運びも課題となる。

 

 1部復帰の立役者で今季も主将を務める簗場海史(26)は「家族や会社の人たちの熱い声援が大きな力になった。これに応え、今季も勝ち続けたい」と、さらなる高みを目指す。

 

 ホームグラウンドでの練習にメンバーがなかなかそろわない、厳しい環境に変わりはないが、今季から会社側の厚いバックアップも加わる。遠征費の補助のほか、甲子町松倉の社員寮のそばにサッカー部の部室を新設する計画もあるという。

 

 試合日程は次の通り(かっこ内は会場)。

 

①5月7日=コバルトーレ女川(宮城県女川町)
②5月14日=ブランデュー弘前(釜石)
③5月21日=仙台SASUKE(宮城県色麻町)
④5月28日=富士クラブ2003(花巻市)
⑤6月4日=メリー(釜石)
⑥6月11日=盛岡ゼブラ(盛岡市)
⑦6月18日=バンディッツいわき(釜石)
⑧6月25日=FCプリメーロ(釜石)
⑨7月2日=FCガンジュ(盛岡市)
⑩7月9日=コバルトーレ女川(釜石)
⑪7月16日=ブランデュー弘前(弘前市)
⑫8月20日=仙台SASUKE(釜石)
⑬8月27日=富士クラブ2003(釜石)
⑭9月3日=メリー(福島市)
⑮9月10日=盛岡ゼブラ(釜石)
⑯9月17日=バンディッツいわき(福島県いわき市)
⑰9月24日=FCプリメーロ(福島県鏡石町)
⑱10月1日=FCガンジュ(釜石)

 

(復興釜石新聞 2017年4月15日発行 第580号より)

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