釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第2弾『木村 優太選手』

選手紹介2018/05/21


釜石シーウェイブスRFC選手紹介 第2弾『木村 優太 選手』

木村 優太(きむら ゆうた)選手 (所属先:産業振興(株)社員) プロフィール
2014年加入/1991.12.10生(26歳)/180㎝/94㎏/宮城県石巻市出身/宮城水産高校→山梨学院大学卒
 
●ラグビーを始めたきっかけ:高校2年、高校のラグビー部の先生に誘われて
●ポジションの遍歴:NO.8→FL
●ニックネーム:キム
●趣味:釣り
●好きな食べ物:中華料理
●釜石のオススメ:自然豊かな所
●出身地のオススメ:石巻は海がきれいです。
●試合前のルーティンワーク:特になし
●ストロングポイント:タックル
●サポーター、ファンへメッセージ:いつも熱い応援を頂きありがとうございます。必ずトップリーグ昇格を果たします。

 

チームのピンチを救う“ボールハンター”

 

木村 優太 選手

 

ーーまずは、昨シーズンを振り返って、今感じている事教えて下さい。

 

木村選手:

あまり自分の思うような成績を残すことが出来なかったですが、メンタル的にも技術的にも成長出来た1年だったかなと思います。
具体的には、“ジャッカル”と言うプレーがあるんですが、1対1のディフェンスの局面で相手ボールを奪取する点が自分的には成長できたと思います。

 

ーー相手にいいタックルを決めた後の素早い反応、判断と勇気がいるプレーですよね。

 

木村選手:

そこがポジション的に求められている部分なので。

 

ーーそもそも、フランカー(FL)というポジションに求められているものとは?

 

木村選手:

“タックル”や、さっき言った“ジャッカル”とかですね。“ボールハンター”として、チームのピンチを救うポジションですね。

 

ーー木村選手は2016-17シーズンは背番号7番で公式戦全試合にスタメン出場されました。試合後のインタビューで、三浦ヘッドコーチ(当時)が良かった選手として木村選手の名前をよく挙げていました。ディフェンス面の評価が特に高かったのですが、やはりご自身でもディフェンスにはこだわりがありますか?

 

木村選手:

はい、そこが一番大事だと思っています。どのポジションよりもディフェンスの重要性は高いですから。最初に言ったように、僕が自分の仕事をすることで、ピンチをチャンスに変える事が出来るので、こだわりを持ってプレーしています。

 

木村 優太 選手

 

ーー昨年はポジション争いではなかなか厳しいシーズンだったと思うのですが・・・。

 

木村選手:

そうですね。トップリーグ昇格を目指す中で選手数も多くなってきているので、競争は激しいです。ただ、自分より良い選手がいる事を受け止めながら、何とか最後まで1シーズンやり通せた事は自分にとって大きな経験になりました。

 

ーー試合に出られないときに、気持ちの面で大事にしていた事などありますか?

 

木村選手:

とにかく、“くさらない”ことですね。メンバーを外れるとやっぱりショックは大きいんですが、そういう時こそ自分を成長させるチャンスとして、自分を見つめ直す時間とポジティブに捉えて練習に取り組んでいました。

 

ーーチームの中でプレーを参考にしている選手は?

 

木村選手:

参考と言うか、色々な事を聞いて教えて頂いたのは、佐伯さんです。あと、一昨年までいたワーウィック(テクレンバーグ選手)とはよく一緒にトレーニングしました。素晴らしい経験を持った選手と過ごした時間は、とても有意義でした。

 

ーー今年もFWに新加入選手がたくさん入りましたね。外国人選手も多いですが、自分のレベルUPのために意識している事などはありますか?

 

木村選手:

今年もかなり競争が激しいですね。今シーズンからは試合に出場出来る外国人枠が増える事もあるので、今まで以上に厳しいと思いますが負けないようにやりたいです。
僕は体重が重い方ではなくて、いくら食べても練習すると体重が減って行って、なかなか増やすことが難しかったんです。でも、今年は5~6㎏増えていて、フィジカルの強さという点では昨年より成長している実感があります。自信にしていいかなと思っています。

 

ーーこれまであまり大きなケガは無いですか?

 

木村選手:

試合に出られないような大きなゲガをした事はありません。それが僕の強みだと思っています。“ケガ”をせずに、いつでも継続してプレー出来るというのも、チームへの貢献につながると思います。

 

ーーアンケートの答えによると、試合前のルーティンは特に無いんですね?

 

木村選手:

何か見つけようと色々試したりはするんですけど、これまではなかなかしっくりくる事が無くて・・・。

 

ーー緊張などはあまりしないタイプですか?

 

木村選手:

いや、めちゃくちゃ緊張します。そのせいか、試合中まだそんなに動いていないのに、息があがったように感じる時もあります。今年は、チームで本格的なメンタルトレーニングにも取組むので、何か役立つ事を見つけたいと思います。

 

加入5年目~経験を伝えながら後輩のサポートを

 

木村 優太 選手

 

ーー木村選手は、お仕事とラグビーを両立されている選手。所属先の産業振興ではどんなお仕事を?

 

木村選手:

今は施設保全課という部署で、新日鐵住金釜石製鉄所構内の草刈や樹木の剪定の作業スケジュール管理など、主に事務仕事をしています。でも、現場の方々はベテラン世代が多く若手は僕一人なので、現場に出て一緒に作業することも結構あります。

 

ーーじゃぁ、ご自分では言いにくいかもしれませんが、可愛がられていらっしゃるのでは?

 

木村選手:

そうですね(照笑)。試合前には、「調子はどうだ?」「頑張れよ!」と声を掛けてくれますし、釜石の試合には応援に来てくれます。嬉しいし、ありがたいです。

 

ーー加入5年目。チームの中での自分の役割については?

 

木村選手:

今までは、先輩方に公私とも多方面に渡ってお世話になって来たので、今度は自分がそれを後輩にする番だと思います。特にFWは、高卒・大卒選手は社会人のレベルになるまで時間がかかります。練習の仕方から学ぶ事も多いと思うので、経験を伝えながらサポートして行きたいです。

 

ーー4月から本格的にチームが始動し、ここまで1ヶ月。ご自身の調子や、FW陣の雰囲気はどうですか?

 

木村選手:

今年もハードなトレーニングを積んで来ていて、ここまでの仕上がりは順調にきていると思います。
FWは声も良く出ていますし、雰囲気はとても良いです。新加入選手が多いので、元からいるメンバーがサポートしながらやっています。これからさらに切磋琢磨を重ね、一つのチームにまとまって行きたいと思っています。

 

木村優太選手

 

ーープライベートで出かけるなど仲の良い選手は?

 

木村選手:

最近釣りを始めて、この間、高橋拓也、伊藤大輝の2人と海釣りに行って来たばかりです。
(※このインタビューは4月下旬に行いました)

 

ーーそうなんですね!釣果はどうでしたか?

 

木村選手:

僕は最後の最後にようやく1匹釣りあげたんですけど・・・他の2人はポンポンポンポンと釣っていました。アイナメ、カジカ、ドンコとか。2人も始めたばかりと言っていたけど、技の違いなのかな(笑)。これまでもご飯を食べに行ったりとかはあったんですけど、今年は釣り仲間としてたくさん出かけたいですね!

 

地元での試合~特別な想いを強く持って臨む

 

木村 優太 選手

 

ーーご出身は宮城県石巻市。宮城水産高校の2年生の時にラグビーを始められたんですね。

 

木村選手:

そうですね、ラグビー部の先生に声を掛けてもらったのがきっかけでした。パスを前に投げてはダメっていうルールさえも知らないくらいで、本当にわからないことだらけでした(笑)
それでも何とか続けていたら、今度は大学の監督さんに声を掛けて頂き、今があります。

 

ーーバックスコーチの池田渉(いけだ わたる)さんは宮城水産高校の先輩ですね。高校時代に面識は?

 

木村選手:

僕がラグビー部に入ってからは機会がなかったのですが、それ以前はよく指導に来てくれていたそうで、“先輩に凄い選手がいる”という話だけは聞いていました。ラグビー選手として僕にとっては雲の上の存在の方なので、同じチームで出来ると知った時は“まさか!”と驚きましたが、嬉しいめぐり合わせでした!

 

ーーそして、今月は地元宮城で試合がありますね。地元での試合はどうですか?

 

木村選手:

宮城での試合は、自分の中ではやっぱり特別です。2016年にも出身地の石巻で試合があってスタメンで出場したのですが、良い試合を見せたいと強い想いを持って挑みました。

 

木村優太選手

 

ーーご家族やお知り合いも応援にいらっしゃるんでしょうね。

 

木村選手:

そうですね。特に親は東北での試合には必ず見に来てくれるので、自然と熱くなります。

 

ーーでは、今回もスタメン狙っていきたいですね。

 

木村選手:

もちろん、そうですね!

 

ーー相手はトップリーグ(TP)のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス。春シーズンにTPチームとの試合、選手にとってはどんな意味合いがありますか?

 

木村選手:

キャプテンの金正奎(きん しょうけい)選手は、同い年で同じポジションなんです。金選手もあまり体が大きくないけれどとても良いプレーをする選手なので、参考にしようと試合を良く観ています。
この時期に強いチームと対戦できるのは、とてもいい機会でありがたいですし、チームも自分も経験を積んで成長し、強くなれるチャンスだと思います。それでも負けてはあまり意味がないので、勝たなければ!と思います。

 

ーーそこで、木村選手の“ジャッカル”を見たいです!

 

木村選手:

そうですね!期待してください!

 

ーー今シーズンの抱負を教えて下さい。

 

木村選手:

最初に言った通り、昨年よりも自信があるので、まずはレギュラーで試合に出る事。そして試合では、タックルの精度、ジャッカルの回数を増やす事にこだわって行きたいです。それがチームの勝利につながると思うので。昨年より成長した姿をお見せします!

 
 

インタビューでご紹介した5月27日に弘進ゴム アスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)で開催される「ラグビーフェスティバル in SENDAI」 詳しくはこちらからどうぞ。

 

宮城県ラグビーフットボール協会公式サイト
https://www.miyagi-rugby.jp/
宮城県ラグビーフットボール協会facebook
https://www.facebook.com/miyagirugby/

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縁とらんす編集部による記事です。

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