国体歓迎 花苗届く、1万株 26日から植栽


2016/07/01
復興釜石新聞アーカイブ #地域

県から届いた花苗を運び入れるスタッフら

県から届いた花苗を運び入れるスタッフら

 

 希望郷いわて国体で釜石市を訪れる人たちを花で歓迎する市実行委の「花いっぱい運動」が始まるのを前に、23日、県から配布される花苗5040株が管理場所となる甲子町の創作農家こすもす(藤井了代表)に届いた。実行委は他に、同町のミッキーファーム(柏木幹彦代表)に花苗約5千株の栽培を委託しており、合わせて約1万株を用意。26日から、運動に協力する町内会や学校などで花植え作業が始まる。

 

 県から届いた苗は、県内の農業高校や花き施設などで種から育てられたもので、サルビア、ベゴニア、マリーゴールド各1680株。こすもす公園内でトラックから降ろす作業が行われ、公園スタッフと市国体推進課職員9人が手渡しで、花のケースを管理スペースに運び入れた。

 

 藤井代表は「花で彩られたきれいなまちを見れば、来る人も気持ちがいいだろうし、花に心のある市民なんだなと思ってもらえるのでは」と運動に共感。市民が植えるまでの間、シカ対策もしながら管理に努める。

 

 同運動は、全国から訪れる選手や役員、一般観戦者を美しい花で迎えようという”おもてなし”の一環。市民がプランターに花を植えて育て、大会前から大会期間中にかけて、競技会場や国道沿いなどに配置する。プランターには、市民が応援や歓迎のメッセージを書いたシールが貼られる。

 

 花苗は協力団体の作業日に合わせて、こすもすとミッキーファームから輸送業者によって順次、配送される。花植え作業は7月中旬までに完了し、花を植えた後は、9月上旬に予定するプランター設置まで各学校や施設、家庭で水やりなどの管理を行う。

 

 市国体推進課の坂本琢磨係長は「市民が直接手をかけることで、一人一人の思いも届けることができる。夏を越す(管理の)手間もかけるが、大事に育てていただき、おもてなしの気持ちを表してほしい」と国体成功への協力を願った。

 

(復興釜石新聞 2016年6月25日発行 第498号より)

 

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