松原勝利のトライ 釜石6連勝 日野に16-11〜粘りのディフェンスから逆転
後半30分、敵陣ラックからFW陣がつなぎ、フッカー松原が右隅にトライ、16-8と点差を広げる=10月31日、東京・秩父宮ラグビー場
ラグビー・トップイーストリーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは10月31日、東京・秩父宮ラグビー場で日野自動車と対戦。16―11で競り勝ち、開幕からの連勝を6に伸ばした。前半は3―8とリードを許して折り返したが、後半は堅い守りでボールをキープ。SO村田賢史のPGで2点差に迫った後、28分にFB沼田邦光がPGを決め9―8と逆転。30分にはラックからFWがつなぎ、フッカー松原裕司が右隅にトライ。ロスタイムにPGで5点差に迫られたが、逃げ切った。次戦は11月14日、5戦無敗で3位に付ける東京ガスと盛岡市の盛岡南公園球技場で対戦する。
▽キックオフ 日野
「粘り強いディフェンスの勝利。よく我慢してくれた」。夏のオープン戦で敗れている難敵日野自動車に競り勝ち、三浦健博ヘッドコーチ(HC)は「チームの成長につながる1勝」と喜んだ。
苦しい試合展開だった。慣れない外国人レフェリーの笛と呼吸が合わず、序盤から反則を連発。自慢のスクラムも押され、嫌なムードが漂った。
流れを変えたのは、前半残り10分間の堅い守り。自陣ゴールにくぎ付けとなりながらも、FW、バックスが一体となり、低く鋭いタックルで猛攻をしのぎ切った。
ハーフタイムで三浦HCの指示は「シンプルに前へ」。プラン通りFW陣が敵陣に攻め込み、2本のPGで逆転に成功した。
「ディフェンスの集中力は途切れなかった。だから焦りも全然なかった」と須田康夫主将。「ベーシックは確実に上がっている。あのぐらい守れるのは普通」と胸を張った。
勝利を決定付けるトライを奪った松原は、元日本代表の経験が生きた。神戸製鋼から移籍した36歳のベテラン。一度は引退を決めたが、釜石から誘いを受け復活した。今リーグ戦では3つ目のトライ。「釜石に来たのは大正解。トップリーグに昇格するためにも、こういう試合を続けたい」と、さらなる活躍を誓う。
(復興釜石新聞 2015年11月4日発行 第433号より)
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