食べる喜び「ムスビ」で発信、小島製菓〜ふんわりビスケット、オンラインで販売開始


2021/02/24
復興釜石新聞 #産業・経済

新たな製品づくりでは菊地菜月さん(前列中)を中心に女性たちが活躍

新たな製品づくりでは菊地菜月さん(前列中)を中心に女性たちが活躍

 

 釜石市上中島町の菓子製造販売・卸業「小島製菓」(菊地広隆社長)は、子育て世代や女性目線を生かした新事業に取り組んでいる。東日本大震災、新型コロナウイルス感染症などの影響で打撃を受ける土産産業だが、「逆境に負けない」と挑む試み。立ち上げた菓子ブランド「MUSUBit(ムスビ)」を紹介する開発商品のオンライン販売を15日から始めた。

 

 ブランド名を冠に売り出したのは、現代の子どもが抱える「野菜嫌い」「偏食・栄養不足」の問題を解決するための菓子。野菜や果物の成分をおいしく採れる、ふんわり食感の一口サイズのビスケットだ。

  

 全粒粉や大豆粉を用いたベース生地に野菜パウダーを混ぜ込み、中には果物などのソースが入っている。生地・野菜パウダー・ソースの組み合わせは、全部で32通り用意した。

 

野菜や果物を使ったビスケット「ムスビ」

野菜や果物を使ったビスケット「ムスビ」

 

 保存料・香料・着色料などは使わず、国産素材を積極的に使用している。野菜や果物の風味を感じられるようにし、子どもが苦手な食材に慣れるための第一歩としても手にとってもらえるよう配慮。ここがこだわった点で、半年間、試行錯誤した。栄養面では管理栄養士による監修を受けていて、不足しがちな栄養素を補えるのもポイントだ。

 

 この新事業は、同社副社長の菊地菜月さん(32)が中心となって進める。自身の家庭を含め、「子どもがせっかく作ったご飯を食べてくれない」「お菓子なら食べてくれるが、栄養面が不安」などの食に関する課題を抱えている家庭が多いという状況に直面。親が子どもの健康や栄養を考える気持ちと、食べることに楽しみを見いだせない子ども両方の現状を救いたいとの思いが開発に結び付いた。

 

 創業75年を超える老舗和菓子屋の同社も震災で製造環境や経済的に被害を受けた。地域や観光客の力で事業を続けるが、コロナ禍で人の往来が激減。一昨年のラグビーワールドカップ開催で軌道に乗り始めた土産産業に影を落としている。

  

 そこで着目したのが全国展開できるオンライン販売。ムスビは1袋15個入りで、4袋をセットにした箱入りで売り出す。送料込み1850円で、別途消費税がかかる。▽おまかせ(発送は注文から3日以内)▽自由カスタム(同10日以内)―の2種から選択できる。日持ちは2週間とのことだ。

 

 ブランド名に込めた思いは「子どもと親をハッピーで〝結ぶ〟存在に」。平田にある工場で開発、製造、運営に携わる多くは女性たちだ。「働く女性を後押しする活動をしたい。女性の雇用、可能性を広げていきたい」と菜月さん。さらに栄養価を上げたもの、OLや女性アスリートなどターゲットを絞った商品開発、地域を元気づける挑戦を続ける構えだ。

 

 注文は専用販売サイト(https://musubit.com)へ。

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