門松作りも大詰め〜正月準備、慌ただしく


2020/12/31
復興釜石新聞アーカイブ #地域

変わらぬ門松の姿は「平穏」の願いを込めて

変わらぬ門松の姿は「平穏」の願いを込めて

 

 年越しが迫り、釜石市甲子町松倉のモダン庭園研究所(佐々木光寿社長)は正月の門松作りが大詰めを迎えている。まきストーブで暖める作業小屋では、青々とした竹に松葉、紅白の花、お札などが飾り付けられ、華やぎを醸し出している。

 

 材料の準備は10日ごろからスタート。最も高いものでは2・7メートル近い、大きさの異なる4タイプの製作を続ける。竹は専門業者がなくなり、自前で手当てした。熟練の職人は、生き生きとした色合いを伝統的な菰(こも)巻きの技法で飾り立てた。

 

 佐々木社長は「新型コロナウイルス感染症の心配が高まり、旅行者や帰省者の動きが不確かな状況になったようだ。門松の注文数に影響らしきものはあるが、大きな変化はない。今だからこそ、門松にコロナ退散の願いを込めようとしているのではないか」と人々の気持ちを推測する。

 

 門松の配送と据え付けは日を選び、25日と28日を予定する。

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