浴衣でさわやか お点前披露〜表千家茶道こども教室、おもてなし学ぶ


2020/09/04
復興釜石新聞アーカイブ #文化・教育

表千家茶道こども教室

浴衣姿で茶道の作法を学ぶ子どもたち

 

 釜石市伝統文化表千家茶道こども教室が22日、只越町集会所で行われ、受講生11人が浴衣姿で参加した。普段着なれない浴衣姿での所作にぎこちなさが見える受講生もいたが、おしとやかな立ち居振る舞いを心掛けながら稽古に励んだ。

 

 同教室は表千家成和会(互野宗哲会長)を母体に実行委員会を組織し開催。17回目の今年は7月に開講し、子どもたちは、お点前の作法や客のおもてなしについて学んでいる。

 

 この日は2回目の勉強会。浴衣や甚平といった和装に親しんでもらおうと、毎年この時期に浴衣会として行っている。

 

 集会所には「旦坐喫茶」と書かれた掛け軸、シュウカイドウやミズヒキなど季節の花を生けた席が用意された。継続年数や習熟度に合わせ、交代でもてなす側と客側を体験。受講9年目の中学生2人がお点前を披露した。

 

 初受講、小学生などでグループ分けした稽古ではお菓子やお茶のいただき方、お運びの所作をおさらい。お点前の指導を受けた5年目の遠野愛実さん(平田小5年)は「浴衣を着ると動きにくい。気を付けないといけないことが多くて大変だった。けど、茶道は楽しい。一人でもお点前ができるようになりたい」とはにかんだ。

 

 互野会長は「畳の上、着物での所作を身に付け、わび、さび、みやびという日本の感性を深めてほしい。物言わずとも動作で気持ちを表すようになるのが理想。積み重ねが大事で、体が覚え自然と動きが付いてくるようになったら、しめたもの」と見守る。

 

 勉強会は来年1月まで月に2回程度実施。新型コロナウイルス感染症予防対策を講じながら進めており、歳末福祉茶会(成和会主催)への参加などは今後の感染状況を見極め判断する。

 

復興釜石新聞

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