地域貢献へ決意新たに、ラグビーと地域活性化の最前線へ〜釜石シーウェイブス鈴木選手、釜石まちづくり会社 SW選手を初採用
釜石まちづくり会社に入社した鈴木選手(中)、谷澤社長(左)、釜石SWの桜庭GM
ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは3月31日、2020年度の新加入選手6人を発表した。このうち社員として大学新卒の鈴木淳司選手(22)を採用する釜石まちづくり会社は1日、釜石市大町の釜石情報交流センターで入社式を行って歓迎。鈴木選手は「選手として、社員として最大限の地域貢献を」と決意を新たにした。
辞令を交付した谷澤栄一社長は「まちの活性化を手伝いながら会社を盛り立ててほしい」と期待を述べた。釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャーも駆け付け、「まちづくりを最前線で担う仕事。初心を忘れず、選手としても活躍を期待する」とエールを送った。
鈴木選手は静岡県出身で愛知学院大卒。学生時代にタグラグビーの普及に加わり、地域貢献活動に関心を持ったという。「地域との密着度という点で、釜石SWは他チームと別格のレベル」と志願。2度のトライアウトを経て思いをかなえた。情報交流センターの窓口業務を担うほか、小中学校でのタグラグビー普及、一般を対象にした健康体操教室などに携わる。
釜石まちづくり会社が社員としてSWの選手を採用するのは初めて。選手の雇用は地域への利益還元が目的。ラグビーと地域づくりのつなぎ役として期待する。
釜石SWの新加入選手は全員が10代、20代の若手で、本県出身は2人。FWは第一列のプロップ3人など計4人、バックスは2人。このうち社会人経験者は、岩手高出身で秋田ノーザンブレッツ(トップイーストリーグディビジョン1)から加入するプロップ杣澤誠(25)、中部電力(トップウエストA)のフランカー河野良太(24)の2人。
釜石SWは昨季、TCリーグに参入して初めて4位となった。新型コロナウイルス感染拡大で今季公式戦の見通しが立たない中、桜庭ゼネラルマネジャーは「釜石SWで戦いたいという強い意欲を重視した」と期待する。
釜石SWは3月から新シーズンに向けて練習を始めたが、新型肺炎拡大を受けて4月から練習を中断。5月以降、外国人選手を5人程度獲得する見通し。
(復興釜石新聞 2020年4月8日発行 第882号より)
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