「魚河岸テラス」エコ電飾〜廃食油を燃料に点灯

復興釜石新聞2020/01/06

地域の廃食油を利用した魚河岸テラスのイルミネーション

地域の廃食油を利用した魚河岸テラスのイルミネーション

 

 釜石市魚河岸の「魚河岸テラス」で24日に始まったイルミネーションの点灯。釜石湾を一望できる2階テラスを発光ダイオード(LED)で彩り、市民や来館者を楽しませている。地域の廃食油(使用済み食用油)を電力の燃料として活用しているのが特徴。「エネルギーの地産地消」を体現した照明が夜のまちをあたたかく照らす。

 

 明かりをともす電力として使われたのは魚河岸テラスや鵜の郷交流館、市内の飲食店など協力施設から回収された廃食油で、サラダオイル、ごま油、オリーブオイルなど、あらゆる食用油をバイオディーゼル燃料にリサイクル。会場に設置した発電機でほぼ全ての電力をまかなっているという。

 

 同テラスを指定管理する「かまいしDMC」が一般社団法人ユナイテッドグリーン(橋野町、山田周生代表)の協力を得て実施。今年は地球温暖化が漁業に与える影響、厳しさを感じずにはいられない一年となり、イルミネーションには温暖化防止への願いを込めた。

 

 かまいしDMCでは「SDGs(持続可能な開発目標)」に合わせ、社用車をバイオ燃料に切り替えるといった取り組みも展開。同社の河東英宜事業部長は「海を眺めながら食事を楽しんでもらいつつ、揚げ物などで使われた油についても考えてもらう機会に。気候変動で海の環境が変わっていることに思いをはせてほしい。自然に対抗するのは難しいが、温暖化防止につながる工夫を各自が考えるきっかけになれば」と期待している。

 

 点灯時間は午後4時から11時頃まで。来年1月7日(飲食店が閉店する12月29日~1月2日は除く)まで見られる。

 

(復興釜石新聞 2019年12月28日発行 第854号より)

 

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