唐丹グラウンドにカウント電光表示板、全国大会(少年野球)控えタイムリー~高崎東ロータリークラブの支援金で導入


2019/12/12
復興釜石新聞アーカイブ

電光表示板を確認した中田会長(左)と下村さん

電光表示板を確認した中田会長(左)と下村さん

 

 釜石市唐丹町の市営唐丹グラウンドにカウント電光表示板が導入される。東日本大震災被災地支援事業として群馬県高崎市の高崎東ロータリークラブ=RC(清水英也会長、会員42人)が釜石東RC(中田義仁会長、会員28人)を通じ釜石市体育協会(小泉嘉明会長)に寄付した30万円で設置する。2日、中田会長が中妻町の市体協事務所(昭和園クラブハウス)を訪れ、下村恵寿事務局長に目録を伝達。購入した表示板を確認した。

 

 高崎東RCは来年の創立40周年記念事業の一つに被災地支援を計画。釜石市出身の元会員(故人)などの縁で、釜石への支援を決めた。支援は釜石東RCが橋渡しし、少年野球の舞台として復旧した唐丹グラウンドの備品整備に向けることになった。

 

 電光表示板はキャスター4個が付いた移動式。支柱(2本)の高さ1・76メートル、幅1・14メートルで、表示板本体は幅93センチ、高さ59センチ。黒のボードにLED電球をはめ込み、試合経過時間、先攻・後攻、イニング数(19回まで)、総得点数、ボールとアウトカウントなどが表示される。チーム名はホワイトペンで手書きする。

 

 スポーツ用品の専門メーカーが今年4月に製造、販売した最新タイプで、釜石地区では初めての導入という。屋外での使用頻度が高い装置のため耐水性も十分。入力はリモコンの遠隔操作で行い、小学生でも容易に扱うことができる。

 

 同グラウンドには指定管理者の体育協会に市から年間20万円の管理費が支出されているが、グラウンド整備や仮設トイレの維持・管理費用などで消える。球場に必要な「スコアボード」は小さな黒板で、手書きだった。「県大会のサブグラウンドにもなるが、貧弱だった」と下村さん。

 

 来年8月には県内初の全国スポーツ少年団軟式野球交流大会が釜石市の平田公園野球場を中心会場に開かれ、唐丹グラウンドでも試合が行われる。「(小さくても)本格的な掲示板が欲しかった。その意味でも高崎東RCの支援はタイムリーで、ありがたい」と下村さんは感謝する。

 

 掲示板の機能を生かし、野球以外の競技にも対応できそうだ。少年スポーツ振興の観点から、要請があれば貸与も検討する。

 

(復興釜石新聞 2019年12月7日発行 第848号より)

 

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