「魚河岸テラス」入場10万人〜オープンから7ヵ月で達成


2019/12/03
復興釜石新聞アーカイブ #地域 #観光

入館10万人目となり、野田市長ら関係者の歓迎を受けた(左から)大村森香さん、後藤鮎夏さん

入館10万人目となり、野田市長ら関係者の歓迎を受けた(左から)大村森香さん、後藤鮎夏さん

 

 釜石市魚河岸の「魚河岸テラス」の入館者数が22日、10万人に達した。「海、魚のまち釜石」を発信する新拠点として4月にオープンし、約7カ月で達成。同日、セレモニーがあり、10万人目の入館者に指定管理者のかまいしDMC(社長・野田武則市長)から花束や記念品が贈られた。

 

 10万人目となったのは、大阪府大阪市の会社員大村森香さん(29)、東大阪市の会社員後藤鮎夏さん(24)。東日本大震災の被災地を巡る研修ツアーの途中で同館に立ち寄った。

 

 セレモニーでは、くす玉を割ってお祝い。野田市長が記念品の目録を贈った。

 

 2人は前日に釜石入りし、鵜住居町の旅館に宿泊。同館訪問前には「うのスタ」や「うのすまい・トモス」を見学し、震災時の映像や経験談を見聞きした。

 

 被災者の話を聞き、「過去を見つめることが未来につながっている」と感じた大村さん。同館の印象は「おしゃれな空間。おいしい料理が魅力」と味覚も満喫した。

 

 初めて東北を訪れた後藤さんは「釜石の海、潮風を感じることができた。記念、思い出に残る旅になった。被災地を知る貴重な機会を生かし、防災意識を高め、災害に備えたい」と力を込めた。

 

 同館は地元の食材を生かした飲食店や新商品開発の拠点となるキッチンスタジオなどを備える。2階テラスからは釜石湾を一望でき、まちの新名所として4月13日にオープン。9月には港のにぎわい拠点となる「みなとオアシス」に登録され、港湾を生かした観光振興にも期待が高まっている。

 

 かまいしDMCによると、同館には1カ月平均で約1万4千人が来館。盛岡市や北上市など県内陸部からの来訪者も多く、年間の入館者目標7万7千人は9月中旬に達成した。

 

 地元食材を用いた多彩な料理が味わえる飲食店の人気に加え、高速道路網の整備効果もあると分析。野田市長は「順調な入り込みを維持できるよう知恵を出し、港湾を生かした観光の振興にチャレンジしていきたい」と気を引き締めた。

 

(復興釜石新聞 2019年11月27日発行 第845号より)

 

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