釜石市民合唱祭、9団体が歌声披露〜加盟団体減少、ターニングポイントに

復興釜石新聞2019/09/17

客席を埋めた多くの市民も「夏の思い出」に声を合わせる

客席を埋めた多くの市民も「夏の思い出」に声を合わせる

 

 「こころからこころへ」をテーマに、41回目の釜石市民合唱祭(市民芸術文化祭参加)は8日、釜石市民ホールで開かれた。釜石市合唱協会(柿崎昌源会長)に加盟する混声、女声合唱団をはじめ9団体が活動成果を披露。一方で、同協会発足当初から中心を担ってきた釜石混声合唱団が休団に伴い参加を見送り。退職女性教職員の会フラウエンコールも今回のステージを最後とするなど、大きなターニングポイントとなる合唱祭となった。

 

 オープニングでは出演9団体の代表がプラカードを掲げて入場し、客席を埋めた市民とともに「釜石市民歌」を高らかに歌い上げた。

 

 最後のステージとなるフラウエンコールの6人がトップで歌声を披露。鵜住居歌う会、今回の合唱祭に向けて編成された男声合唱団ナインス・メンズ・コーラスの力強い歌声と続いた。

 

 甲子歌う会は、先日市内で発生した殺人事件に巻き込まれて亡くなったメンバーへの追悼の思いを込め、全員が胸に黒いリボンを付けてステージに臨んだ。

 

 釜石ユネスココーラスによる女声合唱を最後に、客席の市民も一つになって「夏の思い出」を歌い締めくくった。

 

40年の歩みに思い込め、退職女性教職員の会 最後のステージ

 

最後のステージで歌う退職女性教職員の会フラウエンコール

最後のステージで歌う退職女性教職員の会フラウエンコール

 

 退職女性教師のグループとして活動してきたフラウエンコールは1978年に発足。ピーク時には30人近くまでメンバーが膨らんだが、徐々に減少。現在は97歳から85歳までの6人となった。

 

 代表を務める種市圭子さん(85)は「毎週1回の練習は何とか頑張って続けてきたが、3階にある練習会場まで階段を上ることが難しくなってきた」と高齢化に伴う厳しい現実を嘆く。今回のステージを最後と決めたが、「家の中にこもるようなことがないように」と練習は継続するという。

 

 これまで3回の独自演奏会を重ねるなど、40年にわたる活動の足跡はしっかりと残してきた。ほぼ30年前からグループを指導してきた姉帯公子さん(60)は、最後のステージとなったことについて「みなさんで決めたことだからしようがない。さみしい気持ちもあるが、これが自然の流れ。こういう形で締めくくれて良かった」と、しみじみと語った。

 

(復興釜石新聞 2019年9月11日発行 第823号より)

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第41回 釜石市民合唱祭
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