挑戦者 釜石SW黒星発進、守備で収穫も 決め手欠く〜キヤノンに7―55、ラグビートップリーグカップ


2019/07/02
復興釜石新聞アーカイブ

前半27分、釜石はSH南がゴールポスト下にトライを決め、7ー17と追い上げる=いわぎんスタジアム

前半27分、釜石はSH南がゴールポスト下にトライを決め、7ー17と追い上げる=いわぎんスタジアム

 

 ラグビーのトップリーグカップ(TLC)が開幕。1次リーグC組の釜石シーウェイブス(SW)RFCは23日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われた初戦でキヤノンに7―55(前半7―20)の大差で敗れ、黒星スタートとなった。釜石は前半、SH南篤志のトライで7―17と追い上げたが、後半は一方的に5トライを奪われ力尽きた。次戦は29日、東京・秩父宮ラグビー場でクボタと対戦する。

 

 カップ戦で当たる全チームが格上の釜石SW。初戦は昨季トップリーグ(TL)12位のキヤノンに挑んだが、完敗に終わった。

 

黒星発進の悔しさをにじませる釜石SWの選手ら

黒星発進の悔しさをにじませる釜石SWの選手ら

 

 前半は序盤から押し込まれ、PG、トライで10点を先行される。守備で粘り、南のトライから反撃に転じようとしたが、風上に立った有利を生かせず、相次ぐミスで流れを失った。

 

 後半も流れを変えられず、立て続けに3トライを奪われる。この後10分近く、敵陣でゴールまで迫る好機が続いたが、最後の詰めを欠いた。

 

 必死のタックルで何度も食らいつき、チャレンジャーの姿勢を示したWTB小野航大主将は「チャンスはあったが、アタックも守備も相手より我慢が足りなかった」と反省。キックチャージを2度成功させるなど収穫も挙げ、「プレッシャーはさほど感じず、通用した部分もあった。やるべきことを整理して次につなげたい」と前を向いた。

 

 素早いリスタートから相手のスキを突きトライを決めた南は「狙いが、うまくはまった」としながらも、「ペナルティーが多くチャンスを生かせなかった。最後はエンジンが切れた」と悔しさをにじませた。

 

 スコット・ピアースヘッドコーチは「カップ戦で若い選手に経験を積ませ、今後につなげたい」と期待する。

 

 ■トヨタが活動自粛
 TLCは、トヨタ自動車の所属選手が麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことを受け、当面の活動自粛を発表。23日に盛岡市で予定されていた三菱重工相模原戦への出場を見合わせた。

 

(復興釜石新聞 2019年6月26日発行 第802号より)

 

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