鵜住居の商業施設着工、まちなか再生の中核に〜9月上旬のオープン目指す


2019/04/03
復興釜石新聞アーカイブ #地域

鵜住居地区商業施設の建設地

鵜住居地区商業施設の建設地

 

 釜石まちづくり会社(谷澤栄一社長)が釜石市鵜住居町に整備する商業施設の建設工事安全祈願祭が22日、現地で行われた。東日本大震災で大きな被害を受けた鵜住居地区のまちなか再生に向けた中核施設の一つで、最後の着工。周辺の公共施設とともに、地域のにぎわい創出の拠点となる。8月中の完成、9月上旬のオープンを目指す。

 

 商業施設は鵜住居小・釜石東中に近い、国道45号沿いに建設される。敷地面積3535平方メートル、鉄骨平屋で延べ床面積は1506平方メートル。盛岡市に本社があるスーパーマーケット、マルイチを核店舗に、小売業、サービス業、建築・リフォーム業、金融業の5店舗が入居する。事業費は約4億円。国の津波立地補助金を活用する。

 

スーパーが核店舗となった商業施設の外観イメージ

スーパーが核店舗となった商業施設の外観イメージ

 

 安全祈願祭には関係者約50人が出席。神事を行った後、谷澤社長が「近くには鵜住居駅や公共施設が完成し、ポテンシャルの高い場所と考えている。地域に愛され、絶対なくてはならない施設に育てていきたい」とあいさつした。

 

建設工事安全祈願祭でくわ入れする谷澤社長

建設工事安全祈願祭でくわ入れする谷澤社長

 

 同地区のまちなか再生に向け、同社や市、住民らで土地利用や公共施設の配置などを話し合う中で、商業施設整備も検討。当初は1月の着工を予定していたが、補助金申請に関する国とのやりとり、工事業者が部材の確保などに時間を要し、2カ月遅れの着手となった。

 

 商業施設の建設地そばには鵜住居駅が新設され、駅周辺には震災犠牲者の追悼施設や津波伝承施設、観光交流施設が完成。市民体育館も建設中で、中心市街地の再生が進められている。

 

(復興釜石新聞 2019年3月30日発行 第778号より)

 

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