新ホールに響くブラスサウンド、吹奏楽祭 待望のTETTOで〜県吹奏楽連盟釜石気仙支部


2018/10/01
復興釜石新聞アーカイブ #文化・教育

幅広い年代が心をひとつに演奏。地元のブラス仲間が文化の拠点施設誕生を祝った

幅広い年代が心をひとつに演奏。地元のブラス仲間が文化の拠点施設誕生を祝った

 

 県吹奏楽連盟釜石気仙支部(支部長=瀬戸和彦大槌高校長)主催の釜石地区吹奏楽祭が23日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。管内の中学校、高校、一般の吹奏楽部員・団員総勢138人が集い、初の新ホール公演を観客とともに楽しんだ。

 

 中学校は釜石、大平、釜石東の3校と大槌、吉里吉里の両学園(小・中一貫校)、高校は釜石、釜石商工、大槌の3校、一般は釜石市民吹奏楽団、ぷなと音楽団(大船渡市)が出演。中学・高校・一般の各部ごとに2、3曲の合同演奏を繰り広げた。少子化などで各校とも部員数が減る中で、大編成での演奏は貴重な経験。演奏の喜びを分かち合いながら、迫力のサウンドを会場に響かせた。

 

 4部の出演者全員の演奏は、ホールAのステージ上を10~60代の演奏者が埋め尽くした。数々の吹奏楽曲で知られるアルフレッド・リードの「エル・カミーノ・レアル」など2曲を披露。アンコールにも応え、華やかに記念のホール公演を締めくくった。

 

 同祭初参加の釜石中1年八重樫愛衣さんは「初めて話す人もいて知り合いになれた」と吹奏楽仲間の交流の場を喜び、「高校生や大人の演奏は、自分たちとは比べ物にならないくらい、かっこ良かった。息の使い方で音量があんなにも違うんだと驚いた」と先輩たちに刺激を受けた様子。

 

 大平町の阿部克巳さん(42)は「中学生の娘が出ている。いろいろな年代の人と演奏し、多彩な楽器に触れられる機会は良い経験になっているのでは。新しいホールで聞く吹奏楽は音の響きが良くて最高」と笑顔を見せた。

 

 同支部は釜石、大船渡、陸前高田をエリアとする。元々は釜石、気仙の各単独支部で活動していたが、生徒数の減少などを受け2年前に合併。釜石支部が続けてきた釜石・大槌地区吹奏楽祭を引き継ぐ形で、同祭を継続する。震災後は釜石高体育館、城山公園体育館で開催してきたが、本年度の市民ホールオープンで、待ち望んだホール公演が実現した。

 

(復興釜石新聞 2018年9月26日発行 第726号より)

 

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