ラグビーW杯釜石開催へ、ボランティア志願〜意欲満々、面接会に400人超
面接会参加のため続々と受付に集まるボランティア志願者
ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の公式ボランティア「TEAM NO―SIDE」の応募者面接会(インタビュー・ロードショー)が、7日から9日まで釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。釜石会場での活動を希望する県内外の17歳~80代男女400人超が参加。大会概要や活動内容の説明を受け、ボランティアの適性などを見るグループワークに臨んだ。面接結果は来年1月ごろ通知され、採用者の研修に入る。
公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会が4月から募集した全国12開催都市の公式ボランティアには、予定人員を大きく上回る約3万8千人が応募。抽選通過者を対象に各会場地で行う面接会が8月末から始まり、12月までの実施で最終的に1万人超に絞り込む。釜石会場では400~800人の採用を予定する。
釜石の面接会は9グループに分けて3日間実施。オリエンテーションでアジア初の日本大会の意義、予想される観客数、ボランティアの活動場所や職種について説明後、面接官立ち会いのもとで選考のためのグループワーク(共同作業)が行われた。ボランティアが着用するユニホームのサイズチェック、関係者パスの顔写真撮影もあり、個別質問コーナーでは担当者が参加者の質問に答えた。
グループワークを前に参加者は互いに自己紹介
市内中妻町に暮らす菅原富子さん(70)は、ブラジル出身の日系3世。同じ南米のウルグアイの試合が釜石で開催されることから、「何かお手伝いできるかな」とボランティアを志した。ポルトガル語、日本語が堪能で、2年前からは英話も勉強中。「W杯が来ると決まって以来、楽しみにしてきた。採用されたら研修も頑張り、ベストを尽くす」と意気込みを示した。
職場の仲間約10人で応募した遠野市の会社員高橋一則さん(40)は「一生の中でも、なかなか体験できないこと。『やってよかった』と思うことが必ずあるはず」と期待。「“ボランティアは大会の顔”という話もあったので、世界から来る人たちに『釜石に来て良かった』と感じてもらえるようなおもてなしができれば」と笑顔を見せた。
開幕まで約1年と迫ったラグビーW杯。新設された釜石鵜住居復興スタジアムでは、フィジー対ウルグアイ(9月25日)、ナミビア対敗者復活予選優勝チーム(10月13日)の2試合が行われる。ボランティアは同スタジアム、ファンゾーン(市民ホール)、駅などで活動。来場者の案内、誘導、受付、ゲスト対応、運営、送迎サポートなど13職種で力を発揮する。
(復興釜石新聞 2018年9月12日発行 第722号より)
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