根浜の周回コースでオープンウォータースイミング〜国内各地から206人エントリー

復興釜石新聞2018/08/17

他の選手やスタッフに見送られ、スタート地点に向かう子どもら

他の選手やスタッフに見送られ、スタート地点に向かう子どもら

 

 「第2回釜石オープンウォータースイミング(OWS)2018根浜」(同実行委主催)は5日、釜石市鵜住居町の根浜海岸特設会場で開かれた。一昨年の希望郷いわて国体(第71回国民体育大会)で初めて正式競技に採用され、同海岸で行われたOWS。地元水泳関係者らが主体となり昨年から始められた根浜大会は2年目の今年、東北では初となる日本水泳連盟(日水連)の認定大会に位置付けられた。

 

 OWSは海など自然水域で行う長距離泳で順位を競うもので、五輪(10キロ)では2008年の北京大会から正式種目となり、20年の東京五輪でも実施されることになっている。

 

 根浜大会は500メートル(小学4~6年)、1キロ(小学4年以上)、3キロ(中学生以上)、5キロ(同)の競技種目が設けられ、今年は日水連OWS検定5級の資格取得を目指す集団泳(小学3年以上)も行われた。

 

 北は青森県から南は長崎県まで国内各地の206人がエントリー。種目ごとに時間をずらしてスタートし、周回コースで熱い戦いを繰り広げた。

 

 この日は午前6時半時点で水温21度、気温23度。競技開始時刻の午前9時ごろから雨が降り出し、一時、雨脚が強まる時間帯もあった。低水温のため、開会式では審判部から「決して無理はしないように」と注意喚起があり、途中リタイヤする選手もいたが、過酷なレースをやり遂げた選手らは達成感をにじませ、仲間と完泳の喜びを分かち合った。

 

 釜石水泳協会に所属する柏﨑陽選手(28)=釜石市=は昨年に続いての参加。今年は3キロから5キロに変え挑んだ。「波は穏やか。時間がたつと少しうねりが出てきたが、風があまりなく泳ぎやすかった。あせらず、自分のペースで泳ぐよう気をつけた」と振り返り、「全国から選手が集まる大会は、まちの活性化にもつながる。来年もぜひ挑戦したい」と地元開催を歓迎した。

 

 今大会には、男女各上位3選手に本年度の日本選手権の出場権を与える「トライアルの部(5キロ)」があり、岩手県選手にとっては、福井国体の県代表を決める選考レースにもなった。

 

日本選手権トライアルの部(5キロ)のスタート=午前10時、根浜海岸

日本選手権トライアルの部(5キロ)のスタート=午前10時、根浜海岸

 

 同部トップでゴールした新潟医療福祉大2年の桑添陸選手(19)=花巻市=は「1位は狙っていたのでうれしい。これだけの雨の中で試合をするのは初めてで、いい経験になった」と笑顔。大会後、県水泳連盟により、国体の男子代表に正式決定した。「入賞(8位以内)して岩手県の得点に貢献するのが目標。あと2カ月、しっかり頑張っていきたい」と桑添選手。女子代表には及川美翔選手(至学館大=盛岡市)が決まった。

 

3年連続の国体出場が決まった桑添陸選手

3年連続の国体出場が決まった桑添陸選手

 

 同海岸では9月2日、第24回釜石はまゆりトライアスロン国際大会が開催予定で、大会出場選手31人がこの日のOWSにも参加。根浜地区では今後、津波で失われた砂浜の再生やキャンプ場整備なども計画されており、両大会は観光・スポーツ拠点の復活にも大きく貢献するものと期待される。

 

(復興釜石新聞 2018年8月11日発行 第714号より)

 

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