イオンタウン釜石に隣接の相乗効果、沿岸広域から集客狙う〜サンデー釜石港町店オープン、サービス充実 利便性アップ
イオンタウン釜石に隣接してオープンしたサンデー釜石港町店
東北地方でホームセンターを展開するサンデー(本社・青森県八戸市、川村暢朗社長)は26日、釜石市港町のイオンタウン釜石の専門店の一つとして隣接地に「サンデー釜石港町店」をオープンした。震災後の2014年に出店し業績も順調に推移するイオン釜石との相乗効果で、市内だけではなく沿岸広域からの集客を促すのが狙い。市内には上中島町にサンデー釜石店もあるが、品ぞろえやサービス提供でそれぞれ特色を出し合い、両立を図る。
同社は今年4月、釜石市と災害時における支援協力協定を締結しており、市と連携し、地域インフラの役割を担う体制を整える。釜石港町店は同社の103店目で、県内26店目、本県沿岸部では6店目。売り場面積は5万6065平方メートルで、県内では盛岡市の前潟、本宮店に次いで3番目に大きな店舗となる。
記念のテープカットをするサンデーの川村社長(右)ら関係者
地域の要望を受け、犬や猫、熱帯魚などを扱うペットショップやカー用品専門店のほか、サイクル(自転車)や住宅のリフォームなども導入。本格的なフラワーショップや休憩コーナーも。商品の配達や取り付けは資格を持つ従業員が「SUN急(サンキュー)便」で対応する。営業時間は午前7時から午後9時まで。
26日のオープン記念イベントでは、川村社長や野田武則市長らがテープカット。川村社長は「要望に応え、ペットショップにはシャワールームやホテルも用意した。住まいのリフォームやカー用品のコーナーではプロの従業員が対応する」などと同店のセールスポイントをアピールした上で、「節約で暮らしを豊かに。地域密着の店づくりを目指す」と宣言。
野田市長は「イオンタウンを釜石に誘致する際、最初に相談に乗ってくれたのが川村社長だった」と裏話を紹介した上で、「サンデーの新たな出店で市民の買い物利便はさらに向上する」と期待を述べた。
お目当ての特売品を早速手にした買い物客ら
開店時間前には100人ほどの列ができた。1時間も前から一番乗りで並んだ平田(佐須)の漁業、前川原繁さん(74)は特売品の扇風機を手に「これまでは上中島町の店まで行っていた。佐須からはかなり近くなる」と大喜び。ペットショップを熱心にのぞく小川町の山崎政男さん(83)、久仁子さん(76)は「15年ほど飼い続けた犬が亡くなり、今は知人からプードルを借りている。こうしたペットショップは本当に便利」と歓迎した。
(復興釜石新聞 2018年7月28日発行 第710号より)
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