8月19日 釜石シーウェイブス、ヤマハと再戦〜鵜住居復興スタジアム完成記念、W杯盛り上げへエール交換
釜石鵜住居復興スタジアムでの再戦を発表した釜石SWとヤマハ発動機の関係者ら=15日、東京都内で(写真はNPOスクラム釜石の大友信彦さん提供)
ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の会場の一つとして釜石市鵜住居町に7月下旬の完成を予定する釜石鵜住居復興スタジアムのオープニングイベント発表会見が15日に東京都内で行われ、8月19日に釜石シーウェイブス(SW)RFCとトップリーグ(TL)のヤマハ発動機の記念試合が行われることが発表された。両チームの関係者らが握手。オープニングマッチを通し、W杯開催を盛り上げようとエールを交わした。
発表会見には、日本ラグビー協会の森喜朗名誉会長や鈴木俊一五輪相(衆院岩手2区)、野田武則釜石市長らが出席した。
ヤマハ発動機は東日本大震災から約3カ月後の2011年6月5日に釜石まで駆け付け、SWと対戦。試合を通じ、震災直後に被災者へ救援物資を搬送するなど奮闘したSWの選手らを勇気づけ、SWの再起を後押しした。こうした経緯からSWがヤマハを招き、新スタジアムのオープニングマッチで再戦が実現することになった。
左がヤマハの五郎丸選手、右は釜石SWの小野航大主将
会見で、SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「ヤマハとは強いつながりを感じる。8月19日は観客のみなさんと心をつなぎ、来年のW杯につなぐ試合にしたい」と決意表明。ヤマハの清宮克幸監督は釜石に遠征した7年前を振り返り、「タッチラインに並ぶ大漁旗を見て、このまちの復興にはラグビーが一番だと確信した。今回の試合では、鉄と魚のまちにラグビーで輝きを与えたい」と応えた。
15年のラグビーW杯英国大会で日本代表として大活躍したヤマハの五郎丸歩選手は「思い出すのは7年前の釜石遠征。震災の傷跡が残るまちを歩き、ラグビーができることへの感謝の気持ちを抱いた」と思いを語った。
8月のオープニングイベントでは、歌手の平原綾香さんが「ジュピター」を披露。人気ダンス・ボーカルグループEXILE(エグザイル)のUSAさん、TETSUYAさんと釜石東中生によるパフォーマンスもある。
当日は午前中からイベントを開き、午後2時試合開始の予定。
(復興釜石新聞 2018年5月16日発行 第689号より)
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