上中島こども園で開園・入園式〜多様な子育てバックアップ、72人が新しい環境で第一歩


2018/04/16
復興釜石新聞アーカイブ #子育て #文化・教育

新生活に期待を膨らませる上中島こども園の新入園児ら

新生活に期待を膨らませる上中島こども園の新入園児ら

 

 本年度から釜石市がスタートさせる上中島町の市立上中島こども園(藤原安園長)で7日、開園・入園式が行われた。老朽化により保育環境の改善が課題となっていた市立上中島保育所を移転整備したもので、この春、幼稚園と保育所機能を併せ持つ認定こども園に移行。新入園の14人を含む園児72人が新たな環境での第一歩を踏み出した。併設する障害児通所支援事業所「すくすく親子教室」や、同じ敷地に整備された上中島児童館と合わせ、利便性に富んだ包括的な保育環境の創出、多様な子育てニーズに応える施設として役割を発揮する。

 

幼保連携型認定こども園としてスタートした上中島こども園

幼保連携型認定こども園としてスタートした上中島こども園

 

 式には園児と保護者、市関係者ら約100人が出席。あいさつに立った野田武則市長は「市が運営し、地域の拠点として活用しようと設置。就学前教育、子育て支援の場として保護者ニーズに沿った運営をし、地域の重要で大切な拠点として活躍してほしい」と期待を述べた。

 

 藤原園長は「子どもたちの健やかな成長を見守る施設運営を目指す」と意欲を示し、子どもたちには「早寝、早起き、朝ごはんという約束事を守って通ってほしい」と呼び掛けた。

 

 新入園児は名前を呼ばれると、0~3歳児は父母の膝の上で、4歳児は手を挙げて「はーい」と返事した。在園児を代表して式に参加した年長児11人は新入園児に手作りの首飾りをプレゼント。園歌などを披露し、新しいお友達を歓迎した。

 

 進級した寄松廉君(5)は「友達がいっぱいになってうれしい。いっぱい遊ぶ」と笑顔を見せた。妹の未来ちゃん(1)、結ちゃん(生後2カ月)は新入園。父親の隆広さん(38)は「共働きなので3人一緒に預けることができ、安心感がある。明るく元気に育ってほしい」と見守った。

 

 同園の前身、上中島保育所は1975年に開所。施設の老朽化など保育環境の改善が課題となっており、市は就学前教育の拡充、子育て環境の充実を目的に、こども園や児童館などを備えた保育・幼児教育エリアの整備を決めた。上中島地区の仮設住宅や復興住宅などが隣接する場所で施設整備が進められ、今年1月に完成し、保育所として運営を開始。本年度から幼保連携型認定こども園に移行した。

 

(復興釜石新聞 2018年4月11日発行 第680号より)

 

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