唐丹小中、新校舎完成を喜び合う〜児童生徒 工事業者に感謝のアーチ

復興釜石新聞2018/02/22

招待された工事関係者は唐丹の子どもと触れ合った3年間を「充実した毎日」と伝えた

招待された工事関係者は唐丹の子どもと触れ合った3年間を「充実した毎日」と伝えた

 

 3年に及ぶ併設校舎建設工事が15日に工期を迎えた唐丹小(一條直人校長、児童45人)、唐丹中(千葉伸一校長、生徒35人)、唐丹児童館(太田忠館長、園児10人)は工事完了を前に13日、建設・設備工事に関わった事業関係者らを釜石市唐丹町の新校舎に招き、体育館で「感謝の会」を開いた。

 

 工事関係者33人を前に、一條校長が「昨年4月の落成式典・祝賀会の後も工事は続いたが、作業するみなさんの心遣いで安全な学校生活ができた。暑い夏も、寒い冬も真摯(しんし)な作業で無事故を達成したみなさんには尊敬と感謝の気持ちでいっぱいだ。校舎を大切に使い、学び、運動、部活に励む」とあいさつした。

 

 児童館の園児全員が「アンパンマン・マーチ」を披露。小・中学生は呼びかけや合唱で感謝の気持ちを伝えた。唐丹中生徒会長の鈴木萌々夏さん(2年)は「校舎を大切に使い、心と体の鍛錬にがんばります」と宣言。児童、生徒が手作りの感謝状を手渡した。

 

 前田建設工業東北支店の北川佳史さんが工事経過と交流の3年間を画像とともに紹介。それによると、造成工事ではダンプ9千台分の土砂を搬入、基礎工事に使ったコンクリートは1万2700トンに上った。木造工事では材木4400本を使い、うち300本は造成した裏山からの伐採木を活用した。北川さんは「現場見学会、運動会、避難訓練など、みなさんとの交流は楽しかった。毎日、気持ちのいいあいさつをもらい、充実した3年間だった」と作業員一同の気持ちを代弁した。

 

 工事関係者からは手作りの木製げた箱のほか、唐丹湾の遠景をプリントした下敷きがプレゼントされた。最後に児童・生徒が感謝のアーチをつくり、工事関係者を見送った。

 

 同町片岸地区にあった唐丹小と唐丹児童館は東日本大震災の津波で全壊。小白浜地区の唐丹中校舎は大規模損壊で利用不能となった。平田小の教室を間借りした児童、体育館で学んだ生徒は2012年から唐丹中跡地の仮設校舎に移り、一緒に過ごした。

 

 新校舎建設事業は15年3月、児童館・小学校・中学校の併設施設として着工。約2万平方メートルの敷地に木造2階建ての校舎5棟を斜面に階段状に配置した。小・中学校は昨年2月から新校舎での生活をスタート。1階に児童館、2階に小学校の特別教室を置く第1棟は9カ月後の11月に供用開始した。同時に、プールの建設、駐車場を含む校庭の整備が進められた。総事業費は約45億円。

 

(復興釜石新聞 2018年2月17日発行 第665号より)

 

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