新市民ホールで「大人」の一歩、成人式269人出席〜東日本大震災から間もなく7年、復興への思い新たに

復興釜石新聞2018/01/15

色とりどりの晴れ着やスーツ姿で式に臨み、大人としての意識を高める新成人

色とりどりの晴れ着やスーツ姿で式に臨み、大人としての意識を高める新成人

 

 8日の「成人の日」を前に、釜石市の新成人の門出を祝う成人のつどい(市、市教委主催)は7日、大町の市民ホール(TETTO)で開かれた。東日本大震災で市民文化会館が被災し、昨年まで釜石高体育館を借りて行ってきた同式典は、震災後7回目の今年、待望の新ホールでの開催が実現。新成人らは、復興の象徴でもある市の文化拠点で迎える人生の節目に喜びを感じながら、大人としての第一歩を踏み出した。

 

 今年の新成人は1997年4月2日から98年4月1日までに生まれた人たち。式典には同市出身者を中心に269(男130、女139)人が出席した。

 

新しい市民ホールでの成人式に笑顔を輝かせる新成人

新しい市民ホールでの成人式に笑顔を輝かせる新成人

 

 震災犠牲者に黙とうをささげて開式。野田武則市長は、震災の教訓と釜石の歴史を築いてきた先人たちの誇りを受け継ぐことを願い、「これからの復興は若い皆さんの肩にかかっている。公のために自分ができることは何か。“釜石のために”と思う人が1人でも多く育ってほしい」と新成人に期待した。

 

 中学1年の終わりに震災を経験し、幾多の困難を乗り越えながら、大人たちと釜石復興への歩みを進めてきた新成人。古里再生を目指す市民の底力を肌で感じ、まちの変化をつぶさに見つめてきた若人たちは今、未来を見据え、進学、就職先で各自の夢の実現にまい進する。

 

津田商店で働くベトナム人研修生は母国の民族衣装で出席

津田商店で働くベトナム人研修生は母国の民族衣装で出席

 

 東北大工学部の酒田一帆さん(20)=釜石中、釜石高出身=が代表して抱負を発表。「釜石発展に寄与し、震災の記憶を語り継がねばと強く思う。教養を身に付け、釜石を引っ張っていける人材になり、震災前よりも幸せなまちにしたい。われわれ新成人がこれからの釜石を背負って立つ」と力強く決意を示した。

 

 恒例となった新成人有志による虎舞が真新しい舞台で躍動し、会場の祝いムードを一層高めた。式典を締めくくる市民歌の斉唱は、釜石高音楽部出身の新成人がリードを担当。高らかな歌声で出席者を先導し、釜石人の心意気を表した。

 

新成人の有志は威勢のいい虎舞で式典を盛り上げた

新成人の有志は威勢のいい虎舞で式典を盛り上げた

 

 館内の各スペースでは、釜石市民吹奏楽団の演奏や釜石茶道協会の呈茶があり、出席者を楽しませた。式典の前後には、久しぶりに顔を合わせる友人と再会を喜び、写真撮影に興じる姿があちこちで見られ、華やいだ雰囲気に包まれた。

 

(復興釜石新聞 2018年1月10日発行 第654号より)

 

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