ラグビーW杯 カウントダウンボード除幕〜市民の心を一つに、釜石市民ホールロビーに設置


2017/12/20
復興釜石新聞アーカイブ #地域

釜石での第1戦まで650日に合わせて披露されたカウントダウンボードと、製作した釜石商工生ら

 

 2019年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向け、釜石市大平町の県立釜石商工高(千葉尚校長、生徒350人)が製作を進めていたカウントダウンボードが完成し、釜石での第1戦まで650日となった14日、大町の釜石市民ホールで除幕式が行われた。

 

釜石商工高工業クラブが製作

 

 ボードの本体は縦約1・6メートル、横約2メートル。中央の縦40センチ、横80センチのディスプレーには3色のライン発光ダイオード(LED)を使用し、19年9月25日の釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)での第1戦までの残り日数などが表示される。

 

 同校の工業クラブ(佐々木颯太部長、部員9人)が製作。世界遺産「橋野鉄鉱山」を見学し、高炉跡をモチーフに土台をデザインした。鉄とラグビーのまちのイメージから、鉄製のラグビーボールをつくり、オブジェとして設置。市イメージキャラクター「かまリン」や代表的な郷土芸能の虎舞なども描いた。

 

カウントダウンボードを除幕する関係者

カウントダウンボードを除幕する関係者

 

 電気系、機械系の生徒が電源やフレーム、電光表示プログラムなどそれぞれ得意分野を生かして作業を分担し、8月から製作を進めた。釜石ライオンズクラブ(LC、鎌田博之会長)が製作費(30万円)を支援。ボードの設置はW杯の周知、機運醸成、市民の参画意識の高揚などを狙いにした企画で、完成後、市に寄贈された。

 

 除幕式で、野田武則市長は「市民の盛り上がりはこれから。最大の準備は世界各国から来る人をおもてなしの心を持って迎えること。ボードを見ながら気持ちを高めてほしい」とあいさつ。千葉校長、釜石LCの種市一二地区常任名誉顧問に感謝状を贈った。

 

 表示プログラムを担当した佐々木部長(3年)が概要を説明。「高校生でもできることを考え、形にできた。ものづくりの意識、技能を高める貴重な機会になった。釜石に来た人へのアピール、市民の気持ちの盛り上がりにつなげてもらえたらうれしい」と笑顔で話した。

 

(復興釜石新聞 2017年12月16日発行 第648号より)

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