ラグビーW杯 本番まであと2年、プレイベントで雰囲気味わう〜ストリートラグビーで魅力体感
ストリートラグビーを楽しむ子どもたち=9月30日、イオンタウン釜石前の特設スペース
2019年ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催まで、あと2年。大会に向け機運を盛り上げようと、まるごと味覚フェスティバル会場の一角でプレイベントが開かれた。イオンタウン釜石前の広場に「ファンゾーン」を設置。親子連れが気軽なゲーム感覚で「ストリートラグビー」を体験するなど、W杯本番の雰囲気を一足早く楽しんだ。イベントには鈴木俊一五輪相も駆け付け、野田武則市長らと威勢よく、餅まき。集まった大勢の市民に「W杯を成功させ、世界に釜石を発信しよう」と呼び掛けた。
「ラグビーW杯を成功させよう」と呼び掛ける鈴木俊一五輪相、野田武則市長ら
大会本番のファンゾーンでは、試合のパブリックビューイングが行われるほか、飲食物やグッズの販売も行われるなど、ラグビーファンが交流する公式スペースとなる。
2年後を想定したプレイベントでは、地元商店街が飲食・物販コーナーを設けたほか、釜石市国際交流協会は世界のお菓子を試食できる「ワールドカフェ」を開設。訪れた市民が国際交流の雰囲気を楽しんだ。
ラグビーW杯プレイベント会場で行われた餅まき
キャンピングカーで全国を旅しているという大川内貞雄さん(68)=愛知県豊田市=は、妻みね代さん(60)と仲良くサンマの塩焼きを味わい、「最高の秋の味覚」と大喜び。「地元にもラグビーチームがあり、釜石でW杯があることはもちろん知っている。2年後もぜひ来たい」とプレイベントを楽しんだ。
ストリートラグビーは、タックルの代わりに手でタッチするなど体を接触させず、気軽に安全にラグビーの魅力を体験できる。東京のイベント企画会社が2015年から普及に乗り出し、全国のまちおこしイベント会場などでこれまで60回近く行われている。
今回は、イオンタウン釜石前の特設スペースに人工芝のグラウンド(20メートル×8メートル)を設置。子どもたちがボールを抱いて走り、黒子役のスタッフが鮮やかなトライシーン、シャッターチャンスを演出し、見守る家族を喜ばせた。
盛岡市で英会話教室を開くリッチー・ギルさん(48)=ニュージーランド出身=は家族4人で訪れ、息子のアラン君(7)が見事なトライを決めると思わずガッツポーズ。「楽しいですね。いい記念になる。2年後のW杯でも、ぜひ釜石に来たい」と息子と手を取り合った。
イベント会社の副代表理事を務める小山裕昭さん(49)は「ストリートラグビーは、まちおこしツールの一つとして草の根的に広がっている。2年後もぜひ釜石に呼んでほしい」と期待。「今度は魚市場のそばにスペースを設け、バーベキューを楽しみながらやれば、もっと盛り上がる」とプランを描く。
(復興釜石新聞 2017年10月4日発行 第627号より)
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