スクラム東北ライド被災地走破〜今年は釜石から南相馬へ、ラグビーW杯盛り上げへ各地で交流


2017/09/26
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

釜石東中生のエールを受け「東北ライド」に出発するスクラム釜石の石山次郎代表(右)ら=16日午前7時

釜石東中生のエールを受け「東北ライド」に出発するスクラム釜石の石山次郎代表(右)ら=16日午前7時

 

 2019年に釜石市で開催されるラグビーワールドカップ(W杯)を盛り上げようと、東日本大震災後から釜石の復興支援活動に取り組むNPO法人スクラム釜石(石山次郎代表)は今年も、東北沿岸の被災地を自転車で縦走する「スクラム東北ライド」を実施した。「出会おう世界! つなごう東北!」を合言葉に、3回目の今年は16日に釜石を出発。これまでとは逆コースで、18日まで3日間にわたり、ゴール地点の福島県南相馬市までを走り抜いた。

 

 ライドには、新日鉄釜石ラグビー部のメンバーとして日本一7連覇を達成した石山代表(60)と高橋博行事務局長(61)、「釜石ラグビー」をペンとカメラで追い続けるスポーツライターの大友信彦理事(55)=気仙沼市出身=ら4人が参加。16日は鵜住居町の釜石東中前で出発セレモニーが行われた。

 

 セレモニーには、この日、世界遺産の橋野鉄鉱山から学校まで24キロの踏破に挑む同校3年生や父母らも参加。石山代表は「ラグビーW杯が釜石で開かれるよう震災後からキャンペーンを展開し、願いがかなった。思い続ければ、きっとできる。みなさんもがんばって歩き通してほしい」と力強くエールを送った。生徒を代表して学年委員長の柏﨑一馬君(3年)が「僕たちも歩き切れるようがんばる。みなさんも無事目的地まで到着できるよう祈っています」と応えた。

 

 午前7時過ぎに出発した石山代表らはこの日、気仙沼市まで約90キロを走行。17日は台風18号が接近する中、同市で行われた「ツールド東北」に参加し、全国各地から集まったライダーと交流。ラグビーW杯釜石開催をアピールした。ラグビーW杯のキャンプ地誘致を目指す石巻市のラグビー関係者とも交流会を行った。

 

 石巻を出発した18日は台風接近で風雨が強まり、やむなく途中をトラックで移動した。昨年、一昨年のスタート地点だった南相馬の道の駅に無事到着。ライドコースの一部を走行した同市出身の歌手、渡瀬あつ子さんが日本ラグビー応援ソング「楕円の桜」を熱唱し、3日間に及ぶライドを締めくくった。

 

(復興釜石新聞 2017年9月20日発行 第623号より)

 

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