カボチャでラグビーW杯を盛り上げ、釜石市農業委員会〜鵜住居の遊休地に植え付け
「農地の日」にちなんだ活動で汗を流した農業委員ら
釜石市農業委員会(二本松誠会長)は20日、鵜住居町田郷の遊休農地でカボチャの苗の植え付けと草刈り作業を行った。今回植え付けたのは「ロロン」という品種で、ラグビーボールのような形をしたカボチャ。2019年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向けた盛り上げの一助になればと、試験的に栽培する。
県農業会議が2013年に設定した「農地の日」(7月15日)にちなんだ取り組み。釜石市では景観保全、農地の有効活用、地域住民の交流を狙いに、市内各地にある遊休農地でソバ栽培などを試みてきた。昨年は今回と同じ農地(約20アール)で品種が異なるカボチャを植え付けたが、台風による大雨の影響で全滅。今年は品種を変え再挑戦することにした。
実りに期待を込め「ロロン」の苗を植え付けた
この日の作業には委員ら約20人が参加。約10アール分の農地に、甲子町の農業、佐々木四郎さん(70)が育てた苗90株を植え付けた。農地として守るため、残りの約10アールは草刈りをした。
ユニークな形のロロンは2キロ程度の大玉となり、上品な甘さと滑らかな舌触りが特徴。苗を育てた佐々木さんも今回、自身の畑に約90株を植え付けており、「イチゴやメロンなどを栽培してきたが、カボチャは初めての挑戦。味がいいと聞いているので、収穫が楽しみ」と話した。
二本松会長は一足早くロロンに着目し、自身の畑で栽培しており、1週間後に収穫できる見込みだという。同委員会としての取り組みは試験栽培だが、「ラグビーカボチャが市内の産直に並べば、W杯に向けた地域の盛り上がりにつながると思うので、ぜひ成功させたい。この取り組みにより、市内で作付けする農家が増えてくれれば」と期待を寄せた。
今後は協力して間引き作業などを行い、10月に収穫する予定。
(復興釜石新聞 2017年7月22日発行 第607号より)
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