もうすぐ完成の釜石市新庁舎 小学生が現場見学 「建設業に興味を」工事関係者が企画

釜石市新庁舎の建設工事現場を見学した釜石小児童ら
6月末の完成を目指し建設が進む釜石市の新庁舎の工事現場見学会が5月26日、同市天神町の現地であり、釜石小(五安城正敏校長)の5、6年生24人が「広い」「明るい」などと歓声をあげながら興味深げに見入った。建築材料となるコンクリートを使ったものづくり体験も。工事現場で働く人と触れ合いながら、“つくる楽しさ”に触れた。
見学会は施工する戸田・山﨑特定建設工事共同企業体(JV)が、子どもたちに建設現場の雰囲気、ものづくりの面白さを体感してもらおうと企画。建設業界の人材不足などもあることから、小さい頃から工事現場や働く人たちの姿をじかに見てもらい、将来一緒に働いたり、地域で活躍してほしいとの願いも込める。
新庁舎は鉄骨コンクリート造り4階建てで整備中。児童らはJV関係者の先導で、4階の議場や3階の市長、副市長室などを見て回った。2階では吹き抜けとなる場所で解放的な雰囲気を体感。外から見た建物の全体像に「大きい」と驚いていた。

工事関係者の案内で整備中の施設内を見学する児童

窓口がずらりと並んだフロアや市長室などを見て回った

完成間近の新庁舎に期待感を高める子どもたち
1階のエントランスホールでは、ものづくりに挑戦した。セメントと水を混ぜたものを、猫や瓶、動物の足跡など思い思いの型に流し込み、20分ほど放置。固まったのを確認して型から取り出すと、コンクリートの置き物が出来上がった。

コンクリートを使ってものづくりに取り組む児童

材料を混ぜて型に流し込み、固まったら型から取り出す

完成した作品を手に笑顔を見せる子どもたち
作業を終えた子どもたちは疑問に思ったことを質問。工事などで使われる実際のコンクリートにはセメント、水のほかに骨材といわれる砂利や空気も含まれること、コンクリートが固まる時間は気温や水の量などによって異なることを知った。工事で1日に使うコンクリートの量を聞いた際、返ってきた答えにあった「リューベ」に児童は興味津々。建築現場などで一般的に使われる言葉で「立方メートル」を表していて、“現場風”を体感する時間にもなった。
中村妃那さん(6年)はものづくり体験で、「液体がなんで固まるの?」と不思議がった。「混ぜる作業は急いでやらないといけなかったから難しかった」と話していたが、完成品に「いい感じ」と手応え。やり方を教えてくれた工事関係者が「優しかったから、やりやすかった」と感謝した。新しい庁舎は「広くて部屋が多いと思った。明るいのもいい。完成したらまた来たい」と笑顔を見せた。

ものづくり体験では児童と建設業界で働く人たちが触れ合った

子どもたちにものづくりの楽しさを伝えた小野寺莉乃さん(右)
見学会とものづくり体験を担当した同JV現場事務担当の小野寺莉乃さん(27)=戸田建設=は「普段の生活で建設現場を見る機会は少ないから、どういう仕事か分からない部分が多いと思う。建物がどうやってできるのか、小さい頃から学んで、身近に感じてほしい」と思いを込めた。
工期は残り1カ月となり、大詰めを迎える。小野寺さんによると、新庁舎は「集まれる」がひとつのコンセプト。「市職員の皆さんが働きやすく、市民の皆さんに喜んでもらえるよう、しっかりしたものをお届けしたい」と力を込めた。
新庁舎は6月末に完成予定。順次、旧庁舎からの引っ越しを進め、9月24日に業務を始める方向だ。

釜石新聞NewS
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