第18回鉄の検定 難問突破、成績優秀小中学生13人を表彰 1級認定は3人

第18回鉄の検定で成績優秀者として表彰された小中学生と学校関係者ら
“鉄のまち釜石”を深く知ることができる「鉄の検定」が、昨年12月に行われた。18回目となる本年度は釜石市内の小中学生133人が挑戦。中学生の部では90点以上の1級に3人、80点以上の2級に7人が認定された。小学生の部上位3人を含む13人が表彰対象となり、今月17日、大平町の鉄の歴史館で表彰式が行われた。
同検定は“近代製鉄発祥の地”釜石市で続けられるご当地検定。盛岡藩士大島高任が釜石・大橋で国内初の鉄鉱石を原料とした鉄の連続出銑に成功した日に由来する「鉄の記念日(12月1日)」の前後に実施される。鉄のふるさと釜石創造事業実行委員会(会長:小野共市長)が主催。近代製鉄発祥150周年となった2008年から行われている。
本年度は小学生の部に平田小の5年生、中学生の部に釜石中、釜石東中の1年生が団体受検。小中共通の問題50問に挑んだ。出題は大きく分けて▽鉄と釜石に関わる歴史、文化財▽大島高任と田中製鉄所に関わった偉人▽世界遺産―の3分野。答えは4つの中から正解を選ぶ方式で、制限時間は30分。100点満点中、小学生の最高得点は72点、中学生は96点だった。

鉄の歴史館で行われた表彰式。対象者9人が出席した=17日

小学生の部1位(72点)で表彰された田中玲那さん(平田小5年)
表彰式には対象となった13人中9人が出席。家族や学校関係者が見守る中、同実行委会長の小野市長から賞状と副賞(文房具、世界遺産記念グッズ、鉄鉱石など)を受け取った。表彰を受けた小中学生からは「鉄についてたくさん勉強できた」「もっと知識をつけたい」「次は1級を目指して頑張る」などの声が聞かれた。
全受検者で最高の96点をマーク、1級に認定された中学生の部1位の佐々木朋哉さん(釜石中1年)は同検定初挑戦。「まさか1位になれるとは」と驚きと喜びを表した。「過去問題を隙間時間にひたすら解いていた。かなり難しかったが、量をこなしていくうちに覚えていった」と勉強法を明かした佐々木さん。「もっと勉強して、次はアイアンマスター(100点に贈られる称号)を目指したい」と意気込んだ。釜石が近代製鉄発祥の地であることに、「誇らしい。知らない人にも釜石の鉄の魅力を伝えたい」と頼もしい言葉も。

中学生の部1位(96点)で表彰された佐々木朋哉さん(釜石中1年)

式には表彰を受けた小中学生の家族らも出席。頑張りをたたえた
市内の小中学校では郷土学習の一環で、児童生徒が釜石の製鉄の歴史を学ぶ。鉄の歴史館や釜石鉱山展示室Teson、世界遺産になっている橋野鉄鉱山などの見学のほか、市や県から講師を招いて座学を行う学校も。2022年度からは中学校全5校で1年生による「鉄づくり体験」がスタート。本年度から小学校全9校で5年生が「鋳造体験」を行うなど、小中一貫の教育が進む。

一人一人、鉄の検定の感想を発表。「もっと勉強してみたい」などの声が聞かれた

表彰式後は親子で館内を見学。各種展示資料に見入った
検定の問題を作成した市教委文化財課の加藤幹樹主査は「80点以上はかなり勉強しないと取れないレベル。過去問題やパンフレットでの学習以外に、体験学習や鉄関連イベントへの参加など自ら学びにいかなければ正解できない問題もちりばめた」と明かす。その上で「鉄に関する問題は釜石に特化したものがほとんど。(検定を通じて)子どもたちが知識として蓄えてくれるのはうれしい。地元のことを知る機会をさらに充実させ、やる気を持って取り組めるようにしたい」と今後を見据える。
本年6月には大島高任生誕200年の節目を迎える。市教委の髙橋勝教育長は「鉄を通して古里釜石を大切に思う心を持ち続けてほしい。さらに学びを深め、鉄の魅力を発信できる人になってほしい」と期待した。

釜石新聞NewS
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