釜石SW あす13日リーグ初戦 出陣式で選手ら士気高揚 ケフ新HC語る「再起力」に期待


2025/12/12
釜石新聞NewS #スポーツ

選手45人が顔をそろえた日本製鉄釜石シーウェイブス2025-26シーズン出陣式

選手45人が顔をそろえた日本製鉄釜石シーウェイブス2025-26シーズン出陣式

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)はあす13日、今季リーグ戦の初戦、対清水建設江東ブルーシャークス戦に挑む。トウタイ・ケフ新ヘッドコーチ(HC)のもと初めて迎えるシーズン。チームはどんな戦いを見せるのか。6日に釜石PITで開かれた出陣式で、選手らは勝利への強い意気込みを示し、ファン、関係者と最後まで戦い抜くことを誓った。ホーム、釜石鵜住居復興スタジアムでの初戦は21日。日野レッドドルフィンズと対戦する。
 
 「ひたむきに、粘り強く。そして勝利を」。桜庭吉彦ゼネラルマネジャーの言葉で始まった出陣式。就任4カ月となるケフHCはチームの成長を示し、まずは開幕から3試合をしっかり勝つことを目標に掲げた。注目選手5人を紹介。フランカー髙橋泰地選手に「アグレッシブなロータックルが魅力。先発でもいい仕事をしてくれるはず」と期待を寄せると、3シーズン目となる髙橋選手は「覚悟を持ってチームのために体を張っていきたい」と意気込んだ。「ラインアウトコントロールで重要なポジション」と信頼されるロック、ベンジャミン・ニーニー選手は、サモア代表で2027年のワールドカップ(W杯)出場にも期待がかかる。「自分の役割をしっかり果たして、いいシーズンにしたい」とニーニー選手。
 
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トウタイ・ケフHCが注目選手として紹介したフランカー髙橋泰地選手(左)、ロック、ベンジャミン・ニーニー選手(右)

 
期待の若手、フッカー西林勇登選手(左)、CTB齋藤弘毅選手(中)、フルバック髙居海靖選手(右)

期待の若手、フッカー西林勇登選手(左)、CTB齋藤弘毅選手(中)、フルバック髙居海靖選手(右)

 
 成長著しい将来が楽しみな若手はフッカー西林勇登、CTB齋藤弘毅、フルバック髙居海靖の3選手。ケフHCは齋藤選手を「プレシーズンマッチでもすごくいい仕事をしてくれた。試合を学ぶということにハングリー。のびしろがまだまだある」と評価。今季新加入の齋藤選手は「1試合でも多く出てチームに貢献したい。釜石で自分がプレーしている姿を見せられるよう頑張る」と決意を示した。
 
 チームは昨季、8チーム中最下位(2勝12敗)、3部との入れ替え戦(2勝0敗)で2部残留を決めた。今季は8月から全体練習をスタート。河野良太新主将は「選手、スタッフ間のコミュニケーションが良く、選手一人一人もケフHCから求められるものを明確にし、いい練習ができている。個人スキルのレベルアップも図られている」と手応えを実感。昨季は「自分たちのミスで得点する機会を失ってしまうシーンが非常に多かった」。シーズンを戦っていく上で重要な試合となる開幕戦で、「80分間、自分たちのラグビーをやり続けるために準備してきたことをぶつけ、12月、3連勝して、いい流れでシーズンを戦い抜けるよう、全員で頑張っていきたい」とファンの前で誓った。
 
今季への意気込みを語るフランカー河野良太主将(前列中央)

今季への意気込みを語るフランカー河野良太主将(前列中央)

 
 今季の目標を「4位以上」とするチーム。ケフHCは震災から15年となるシーズンに、「苦しい状況から立ち上がってきた皆さんの前で、今度は私たちがラグビーで『再起力』を見せていきたい」とし、「タフで、ひたむきに泥臭く戦う。最後まで決してあきらめない」と強い意志を言葉に込めた。
 
就任後初のシーズンを楽しみにするトウタイ・ケフHC

就任後初のシーズンを楽しみにするトウタイ・ケフHC

 
今季のチームの活躍を願う釜石SWのファンら。開幕を心待ちにする

今季のチームの活躍を願う釜石SWのファンら。開幕を心待ちにする

 
 出陣式には約180人が参加。スポンサーを代表し、日本製鉄北日本製鉄所の高瀬賢二副所長(釜石地区代表)は「昨シーズンの悔しさをばねに、2部上位を目指して力強く前進していってほしい。“ラグビーのまち釜石”の誇りを胸に、応援してくださる皆さんに勇気と希望、感動を届けられるように全力で戦って」とエール。釜石応援団の土肥守副団長の先導で、全員で応援歌を歌って勝利を誓い合った。
 
日本製鉄北日本製鉄所の高瀬賢二副所長(壇上前列右)から激励の言葉を受け、気を引き締める選手ら

日本製鉄北日本製鉄所の高瀬賢二副所長(壇上前列右)から激励の言葉を受け、気を引き締める選手ら

 
SW釜石応援団第一応援歌を熱く歌い、選手を激励する土肥守副団長

SW釜石応援団第一応援歌を熱く歌い、選手を激励する土肥守副団長

 
客席の来場者も声を合わせ、選手にエールを送る

客席の来場者も声を合わせ、選手にエールを送る

 
 新日鉄釜石時代からのファンという大船渡市の男性(59)は「年々レベルは上がってきていると思う。ワンプレーの細かいミスや、けが人さえ出なければ十分に戦えるチーム」と今季の戦いに期待。「一戦必勝(笑)あるのみです!」と、一つ一つの試合を必ず勝ってみんなで笑おうとの思いを選手に送った。
 
「勝つぞー!」。共に戦う気持ちを合わせる出陣式の参加者

「勝つぞー!」。共に戦う気持ちを合わせる出陣式の参加者

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