ラグビー女子W杯を盛り上げよう!釜石市、東大阪市と連携 応援の姿発信・PV開催


2025/09/01
釜石新聞NewS #スポーツ

ラグビー女子W杯のPV開催をPRする釜石市職員

ラグビー女子W杯のPV開催をPRする釜石市職員

 
 ラグビー女子のワールドカップ(W杯)2025イングランド大会は、8月22日に開幕した。「サクラフィフティーン」こと、女子日本代表(世界ランク11位)を応援し、W杯を盛り上げようと釜石市は、“ラグビーのまち”との共通点がある大阪府東大阪市と連携しPR活動を展開。「ラグビーの日」の24日にあった日本代表の初戦に合わせ、パブリックビューイング(PV)も行った。大会の期間中、取り組みを続け、さらに機運を高める。
 

市職員、応援ポロシャツ着用でPR

 
東大阪市のポロシャツを着用する釜石市文化スポーツ課の職員

東大阪市のポロシャツを着用する釜石市文化スポーツ課の職員

 
 釜石市文化スポーツ課の職員は22日、連携協定を結ぶ東大阪市から届いたPRポロシャツを着て働いた。2019年のラグビーW杯日本大会に合わせて作ったもので、青と白、ピンクと白のボーダー柄の2種類。左胸、左袖、背中にラグビーの聖地「HANAZONO」の文字やマスコットキャラクター「トライくん」などがプリントされている。
 
 ともに19年日本大会の開催地となったのを縁に、22年に協定を締結した両市。ラグビーを生かした地域活性化などで協力する。今回のポロシャツ着用は東大阪が提案。釜石は大漁旗がデザインされた日本大会時のTシャツを送っており、東大阪の職員が同日に着用した。
 
 釜石市文化スポーツ課の北浦知幸主任(38)は「同じラグビーのまちの東大阪市と力を合わせ、ラグビー女子W杯を盛り上げていければ」と力を込める。同課職員で市ラグビー人財育成専門員の佐伯悠さん(40)は「サクラフィフティーンはレベルアップしていて、チームの完成度も高い」と注目。PV開催について、「格上の相手に挑む力強さ、チームワーク、押しの選手など、スポーツ観戦の楽しみ方を見つけにきて。一緒に盛り上がりましょう」と、課を挙げて呼びかけている。
 

パブリックビューイング

 
日本が初トライを決めた瞬間、歓喜に沸いたファンら

日本が初トライを決めた瞬間、歓喜に沸いたファンら

 
 女子W杯の1次リーグで、24日に初戦を迎えた日本はアイルランド(世界ランク5位)に14-42で敗れた。「ラグビーの日」(1823年8月24日に誕生したとされることに由来)のこの日、釜石・大町の市民ホールTETTOでPVを開催。会場には子どもから大人まで約100人のファンらが詰め掛け、選手たちの奮闘を見守った。
 
 会場には、大槌出身の平野恵里子さん(アザレア・セブン)、釜石出身の柏木那月さん(東京山九フェニックス)ら選手4人が駆け付け、見どころを紹介した。日本代表としてアイルランドと対戦した経験を持つ平野さんの“押し”は主将の長田いろは(アルカスクイーン熊谷)。「ジャッカルやスティールを狙ってチームに勢いをつけるべく体を張って示してくれる」とした。
 
PV会場に駆け付けた(左から)平野恵里子さん、門脇桃子さん、大竹風美子さん、柏木那月さん

PV会場に駆け付けた(左から)平野恵里子さん、門脇桃子さん、大竹風美子さん、柏木那月さん

 
 久しぶりの帰郷という柏木さんは満面の笑顔で「やっぱり釜石は最高です」と一声。注目は宮城県大崎市出身のLO佐藤優奈(東京山九)で、小さい頃から東北で一緒にラグビーに親しみ、現在は所属先のチームメートでもある。「ボールを持って前へ運ぶボールキャリーが強み。そこを見てほしい」と伝えた。
 
 試合が始まると、集まったファンらは選手たちのプレーに一喜一憂しながら声援を送った。開始5分で先制を許すなどアイルランドにペースを握られる展開だったが、前半29分、CTB弘津悠(ナナイロプリズム福岡)が今大会チーム初トライ。7―28で迎えた後半3分にもFL川村雅未(横河武蔵野アルテミ・スターズ)が1トライを返すと、「いいんじゃない」などと歓声が上がった。
 
TETTOのホールと屋外広場を使って行われたPV

TETTOのホールと屋外広場を使って行われたPV

 
スクリーンに映し出された映像に見入るファンら

スクリーンに映し出された映像に見入るファンら

 
 黒星スタートとなったものの、ファンらは「自分たちのスタイルで勝利を。決勝リーグに上がってほしい」と期待。盛岡ラグビースクールに所属する岩手大教育学部附属中2年の長澤梧子さんは、憧れのWTB松村美咲(東京山九)に注目し「キック力がすごい。トライゲッターとしての活躍を見たい」と目を輝かせる。横河武蔵野のジュニアチームにも加わって技術を磨いており、将来の夢はラグビー選手。体格の違いに負けないタックル、戦術など日本代表のプレーから学び取っていた。
 
女子選手や釜石シーウェイブスの選手らとの交流も楽しんだ

女子選手や釜石シーウェイブスの選手らとの交流も楽しんだ

 
 1次リーグは16チームが4組に分かれ、各組上位2チームが準々決勝に進む。日本は31日にニュージーランド(世界ランク3位)、9月7日にスペイン(世界ランク13位)と対戦する。
 
一喜一憂しながら観戦したり交流を楽しむ来場者

一喜一憂しながら観戦したり交流を楽しむ来場者

 
 釜石では9月7日のスペイン戦でPVを予定。試合開始は午後8時。会場のTETTO屋外広場には飲食ブースやラグビー体験コーナーなどを設け、午後6時半から楽しめる。ハーフタイムには、東大阪市のオリジナルグッズなどが当たる抽選会もある。

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