新しい自分へ 釜石・佐藤光子さん ビューティージャパン東北大会(7/12)に挑戦
ビューティージャパン東北大会に出場する佐藤光子さん
女性の総合的な美しさを重視したコンテスト「ビューティージャパン2025」に釜石市から挑戦する佐藤光子さん(39)が7月12日、宮城県仙台市で開催される東北大会に出場する。「新たな挑戦で自分に自信を持ちたい」とコンテストに応募。約半年間、自分と向き合い、外見や内面を磨く努力を重ねてきた佐藤さんは、「東北大会でも自分の思いをしっかり伝えたい」と意気込む。同市からの同大会出場は初とみられる。
コンテストは、社会で活躍する女性を発掘、支援することを目的に2019年に創設された。一般社団法人ビューティージャパンコンソーシアムが運営。全国各地で地方大会を開催し、選ばれた人たちが全国大会に出場する。東北では北と南の2ブロックで行う選考会後、通過者が東北大会に進出する。佐藤さんは3月29日に盛岡市で開かれた北東北大会通過者8人の一人。
大会審査は3分間のスピーチとランウェイでのウオーキング。佐藤さんは北東北大会で設定された「私の思い」というテーマのスピーチで「自分を大事にすること、さらには他人も大事にし、その循環でより良い関係を築きたい」との願いを発表した。緊張しながらも自分の気持ちを精いっぱい言葉に乗せたという。
3月29日に県公会堂で開催された北東北大会でスピーチする佐藤光子さん(写真:本人提供)
佐藤さんは昨年の同大会に知人が出場した際、会場に足を運んだ。「皆さん、すごくキラキラ輝いて見え、すてきだった。自分も(立ってみたい)…」。元々、引っ込み思案で人前に出るのは苦手だったが、以前から「新しいことに挑戦してみたい」との強い思いもあり一念発起。大会への挑戦を決めた。スピーチの練習をする中で、自分と向き合う大切さを実感。日々の生活でも「前向きになれた」自分がいるという。
佐藤さんは釜石市出身。地元高校卒業後、看護系の大学に進学した。帰郷し、現在は市内の病院で看護師として働く。プライベートでは、ヨガ講師発案の手帳の使い方を広める「CITTA(チッタ)手帳アドバイザー」として活動。アロマテラピーや手芸が趣味で、演劇も好きだという。
東北大会に向けての情報発信など事前の取り組みも評価対象だという
東北大会進出が決まった時は「頑張ってきて良かった。大会を目指して自分なりに努力してきたことが報われた」と、夢をかなえた喜びでいっぱいになった。決定後は東北大会に向け、さらに努力を重ねる日々。仙台市で行われる勉強会に出向き、専門家から話し方やメーク、ウオーキングなどの指導を受けている。
東北大会のスピーチのテーマは「私の未来」。長く精神科で働いてきた経験から、「病院で働く人たちの心の健康を支えていけたら」と思い描いており、その気持ちを込めたい考え。大会に出ることを決めてから家族も応援してくれている。「周りに感謝できる人になりたい…」。自身の人間性を高めることも目標に掲げる。
小野共釜石市長に東北大会出場を報告する佐藤さん。夫弘樹さん(右)と=18日、市役所
佐藤さんは18日、夫弘樹さんとともに市役所を訪問。小野共市長に東北大会出場を報告した。出場者を紹介する公式ガイドブックを目にした小野市長は「仕事をしながらやるのは大変ですよね」と気遣い、大会の様子などを質問。「釜石を代表して戦うという側面もあると思うので、体に気を付けて思う存分、頑張ってきてほしい」と激励した。佐藤さんは「さらに頑張ろうという気持ちになった」と来月に迫った大会を見据えた。
小野市長から激励の言葉を贈られ、大会への意欲を高めた
佐藤さんを含む東北6県の18人が出場する東北大会は7月12日午後1時から、仙台市の錦ケ丘アーリー迎賓館で開かれる。

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